供花

お供え花は「1基」と「1対」のどちらで送るのがベスト?平均予算額はどのくらい?

「1基」と「1対」の違いとは?

葬儀、お墓参り、法事などで用いるお供え花は、1基(いっき)や1対(いっつい)と数えます。
実は、両者の違いがわかっていない方もいるのではないでしょうか?
1基はお供え花が1つ、1対は左右対称のお供え花を意味しています。
1対は2つでセットだと考えると、理解しやすくなることでしょう。
■1基を2つにして「2基」にすれば「1対」になる?
中には、1基を2つ分用意して2基したら、1対になるのではと思う方もいるかもしれません。
2基で発注すると、同じお供え花が2セット分届くことになります。
同じお花を並べても、1対のように左右対称とはならず、飾った時に見た目のバランスが悪くなってしまうのです。
1基を2つにしても1対にはなりませんので、お花を手配する際には間違えないように気を付けましょう。
■昔は1対でお供え花を送る風習があった
一昔前までは、お供え花を1対にして送るのが一般的でした。
1対にすると左右対称となり、バランスが良く見栄えが良くなるためです。
ただ、多くの人が1対でお供え花を贈ると、会場に飾り切れなくなってしまうという問題が発生します。
そのため、現代では1基で贈ることが一般的となりつつあります。
1対で送るという昔ながらの風習はなくなりつつありますので、個人で送る場合であれば、あまり気にしなくても良いでしょう。
ただし、法人として送る場合は、1基で送る、1対で送るといったルールが決められているケースがありますので、注意が必要です。
自分が会社の発注担当になった時は、1基と1対のどちらにするのかをよく確認してから、お供え花を手配するようにしましょう。

お供え花は「1基」と「1対」どちらで送るべき?

お供え花を送る際に、1基と1対のどちらにすべきかで迷う方も多いことでしょう。
ここでは、「葬儀場」と「自宅」へ送るケースについて解説します。
■葬儀場宛ての場合
葬儀場へ送るお花については、1基と1対のどちらでも問題はありません。
通常は、どちらの形式で送らなくてはいけないというマナーは決められていないからです。
ただし、葬儀場やご遺族の意向、あるいは、その地域の風習などによって、お供えするお花の種類やルールが決められていることがあります。
念のために、お花を手配する前に、葬儀場へ連絡して確認を取っておくと良いでしょう。
■自宅宛ての場合
ご自宅へ送る場合も、葬儀会場宛てと同様に、明確なルールはありません。
そのため、1基と1対のどちらで送っても大丈夫です。
ただ、一般のご家庭へ1対で送ると、お花が2つ分になり、スペースを取ってしまいます。
飾るスペースに余裕がないご家庭の場合は、困ってしまうことでしょう。
そのため、受取人の事情を踏まえたうえで送るのがベストです。
また、自宅宛ての場合は、その地域の風習についてもよく確認しておいたほうが良いでしょう。
地域によっては、仏壇花を1対で飾る風習があるところもあるからです。

お供え花の平均予算額はどのくらい?

予算も、お供え花を送る際の悩みどころです。
高すぎるお花を送ったら気を遣わせてしまうかもしれない、かといって安すぎるのは失礼になるかもと悩む方もいることでしょう。
お供え花を送る時には、以下の平均予算額を参考にしてみると良いでしょう。

「1対」のお札についての注意

「左右対称」に置く意味合いがございますので、「対」のお花のお札は全く同じ内容を書きます。法人名や団体名を片方で記載しているのであれば、もう片方も全く同じお名前の法人名・団体名を書きます。例えば、同じ個人の送り主名でも、「▲▲株式会社 〇〇」、「▲▲株式会社 □□」といったように同じ会社名で、それぞれ別々の個人名で合計2基出す場合は、「対」ではなく「1基ずつ」になります。また、お花は左右にならべます。

予算はどのくらい?

■葬儀宛ての場合の予算額
葬儀会場へ送る際の平均予算額は、1基で送る場合が15,000円~20,000円程度と言われています。
1対で送る場合の平均予算額は、20,000円~30,000円程度です。
ただし、葬儀会場の中には、お花の見栄えを統一するために、金額についても統一しているとところもあります。
予算について迷った時は、直接葬儀会場へ問い合わせて、予算について確認してみると良いでしょう。
ご自宅宛ての場合の予算額
ご自宅へ送る際の平均予算額は、1基で送る場合が5,000円~15,000円程度となっています。
また、1対で送る場合の平均予算額については、5,000円~20,000円程度です。
葬儀会場へ送る場合と比較すると、少しだけで金額が安くなっています。
ただし、ご自宅の規模、送るお相手の社会的立場や関係性などによっては、もっと予算を増やしたほうが良いケースもあります。
また、大きなご自宅ではない場所へ1対で送らなければならないケースももあるかもしれません。
その場合は、受け取った方が飾るスペースで困らないように、小ぶりなお花を選んで1対にして送るのがおすすめです。
送る相手の自宅の状況に合わせて、最適な予算額やお花のサイズなどを選ぶようにしましょう。
中には、お供え花をお断りしているご遺族もいます。
そのような方のご自宅へ送ってしまうと、かえって迷惑となりかねません。
一方的に送りつけるのは控えたほうが良いでしょう。
お供え花の手配をする前に、遺族へ連絡をしてお花を送っても良いかどうかの確認をきちんと取っておきましょう。