祝い花供花

知っておきたい!花を贈る際の暦について

■六曜の意味するところ
花を贈る際には暦を意識することがマナーの一つです。
葬儀などのご不幸は別として、お祝いのお花やプレゼントとして贈る場合には、暦で六曜を確認して、どの日に贈るのがベストかを決めることが大切です。
六曜は数字の意味する通り、6種類に分けられます。
大安と友引、仏滅くらいは何となく意味がおわかりと思いますが、それ以外の日も頭に入れておくと、贈る日選びの判断材料になります。
六曜の意味するところは以下の通りです。

「大安」:大安は一番良い日で万事大吉です。
お祝い事に最適の日で、特に婚礼に良いとされてきました。

「友引」:漢字で友を引くとあることから、祝い事には適していますが、葬式などの凶事をするのはよくありません。
朝夕は吉、正午は凶といった細かないわれもあります。

「先勝」:先に勝つと書くことから、急ぐことは吉、午前は吉、午後は凶とされています。

「先負」:先が負けるということで、午前は凶、午後は吉とされますが、何事も控えめに平静を保つ日とされています。

「赤口」:凶日であり、特に祝い事は大凶の日取りです。
ただし、朝夕は凶、正午は吉とされます。
赤が火や血を連想させることから、火の元、刃物に注意すべき日とされています。

「仏滅」:万事凶であり、葬式や法事はかまいませんが、お祝い事には適しません。

■お花を贈るのにおすすめの暦
お花を贈る日でお悩みなら、暦で六曜を確認しましょう。
次の順で縁起が良い日になります。
「大安」→「友引」→「先勝」→「先負」→「赤口」→「仏滅」
もっとも、どのような目的か、その日の時間帯によっても贈って良いタイミングかが変わるので注意が必要です。

・「大安」に送るのが一番縁起が良い
大安は何事にも良い日です。
結婚祝いや出産祝い、新築祝いをはじめ、お誕生日や弔事祝い、退職祝いなどを、そのイベント日ジャストでなくても良く、その前後の良い日にと考えるのであれば、大安を選びましょう。

・友引に関する注意
友を引き込んでも良いお祝い事に適した日です。
お祝い事でも、勝負ごとに関する応援のお花は贈らないようにしてください。
なぜなら、「引き分け、勝ち負けがない」という意味があるからです。
また、葬儀や盆見舞い、彼岸見舞い、法要や命日などに際して供花を贈るのも避けましょう。
「友を引き寄せる日」に由来するため、友人の死を呼び寄せてしまうと嫌われるためです。

・「先勝」や「先負」は時間に要注意
先勝は午前中は吉ですが、午後は凶なので、お花を贈るなら、午前中に届くようにしましょう。
先負は午前中は凶で午後が吉となるので、この日に贈るようなら午後以降の配送を指定しましょう。

・赤口は原則贈らない
凶日であり、特に祝い事は大凶なのでお祝いのお花を贈るのにふさわしくありません。
ただし、朝夕は凶、正午は吉とされているため、どうしてもの場合は、12時から13時などの間に配送が指定できるようにすると、気が済むかもしれません。
宅配便で時間帯に幅があるのが不安な方は、ビジネスフラワー(R)で提供している「手持ち配送」がおすすめです。
お届け先近くのフラワーショップより、直接専用便で時間指定で配送が可能です。

・仏滅は1番避けた方がいい
仏滅は不祝儀の供花はかまいませんが、祝儀の花を贈るのは原則NGです。
ただし、あまり想定できませんが、開店日やイベントの開催日の初日などでお花を贈るべきイベントがあるなら、お相手の選んだスケジュールに合わせて贈ってもかまいません。
また、近年は仏も滅する穏やかな日として、料金が安く設定されるからと結婚式を挙げる方もいます。
お相手がお祝い事をされる日がその日であれば、お花を贈っても問題はありません。

■暦は強く気にするべきか
六曜というのは、気にしない方は気にしませんが、気にする方は気にします。
そのため、基本的には、互いに六曜を理解している前提で贈る日や時間帯を意識して贈りましょう。
ただし、開店や開業、就任などのお祝い事の日が、たまたま赤口や仏滅など縁起が良くない日に執り行われるのであれば、六曜は気にせず、その日に合わせて贈るようにします。

■暦が気になる場合の、こんな時はどうする
では、次のようなケースはどうすべきか、ケーススタディとして考えておきましょう。

・お届け先が受取希望する日が暦上良い日ではなかったケース
受取人が希望しているのですから、その日に贈るのがベストです。
お相手は六曜は気にしないのかもしれません。
ただし、もしよければ、親しい間柄であれば、「その日は仏滅だけど、いいの?」と尋ねてみましょう。
暦をうっかり確認し忘れていた場合や六曜の意味を知らないだけで、そういう意味があるなら、縁起の良い日に調整したいかもしれません。

・大安が相手の休業日のケース
取引先に栄転祝いや周年祝い、なんらかの授賞のお祝いを贈りたいといった場合に、直近の大安が休業日であったらどうすれば良いでしょうか。
休業日に届けてもお花は配達できないため、宅配便の営業所保管か、もしくは生花として販売先に返送されてしまうおそれもあります。
保管された花は鮮度も落ち、弱ってしまうおそれもあるため、無理に大安に届けようとする必要はありません。
前後の友引や先勝の午前中などを選びましょう。

・お届け先の開店日が仏滅であるケース
縁起を気にするとあまりあり得ないケースですが、客商売で土日祝日に開店したいなど別の事情で仏滅に開店するのであれば、仏滅に届けて問題ありません。
開店祝いなので、その日に届けるのが喜ばれます。

・開店・開業日が大安だったが間に合わなかったケース
お祝いの日かつ大安だったのに失念したり、後から知ったり、配送の手配が間に合わなかった場合はどうすれば良いでしょうか。
次の大安に贈るべきか迷う方がいますが、次の大安を待つと1週間過ぎてしまいます。
開店・開業から日にちが経ちすぎると、遅すぎて失礼と捉えられることもあるため、開店・開業日の翌日着で急いで手配するか、友引または先勝の午前中、先負の午後に届くようにしましょう。