供花

お別れ会・偲ぶ会へ供花をお届けしたいときに気を付けたいマナーやポイント

お別れ会や偲ぶ会の特徴

お別れ会・偲ぶ会へ、マナーをわきまえてお花をお届けするためには、まず特徴を理解しておく必要があります。
社会人になって間もなく、参列した機会がない方、お花を送るのは初めての方もどんな会なのか理解していきましょう。
■ご葬儀とは別に行う
通夜や告別式、密葬、家族葬などのご葬儀とは別の機会として、故人とのお別れ会としての傾向が強くなります。
最近は家族葬を行うことが増えている一方で、故人と懇意にしていた方からお別れの機会を望まれることも増えてきました。
そこで、ご葬儀は親族などで小規模に行いたいものの、故人の縁ある人を多く呼べるような場を設けたい意向で開催するケースが増えているのです。
■お別れ会のみのケース
突然の事故や感染症による死亡、海外で亡くなられて火葬されて日本へ移送されたケースなど、お別れ会のみを執り行う場合もあります。
この場合、教会式なら献花をすることや仏教式なら読経や焼香を行うなど、葬儀と同じような形で進められることもあります。
■自由度が高い
どのようなケースで行うかだけでなく、ご葬儀と異なり、会場や雰囲気、進行の仕方やお招きする方など、内容をご遺族が決めることができるなど、自由度が高いのもお別れ会・偲ぶ会の特徴です。
葬儀の場合、宗教上の形式で流れが決まっているなど、柔軟な対応はできません。
家族葬なら家族や親族だけ、一般葬なら少しでも関係があれば、誰もが参列可能ですが、お別れ会・偲ぶ会はあらかじめ招待状を送ることも可能です。
出欠を確認したうえで、ホテルなどでパーティー形式のお別れの会をするなど、スタイルは自由です。

お花の特徴・手配に際しての注意事項

では、お花を届けたい時、注意すべき事項はあるでしょうか。
大切なポイントですので、しっかり確認していきましょう。

■ご遺族でルールを決めることができる
とにかくお値段の張るお花を送っておけば大丈夫、気持ちだから定番品でなど、それぞれお考えはあるかもしれません。
ですが、近年は故人の尊重や遺族の想いをより重視する傾向があり、故人の遺志や遺族のこだわりが強くなっています。
そのため、故人の好きな色やお気に入りのお花でお仕立てするなど、お別れ会独自のお花のルールが決まっていることがあるので注意が必要です。
たとえば、葬儀に選ばれやすい白や青、紫など寒色系の色の花は使用せず、オレンジやピンクなど華やかな色で演出することがあります。
葬儀というと菊や白い胡蝶蘭のイメージがありますが、故人が好きなバラやユリなど指定の花を使用したアレンジメントを飾ることも少なくありません。
また、形式としてスタンド花で統一する、花束で統一するといったルールが設けられることもあります。
ご遺族の意向が反映されるため、確認をせずに好き勝手に送るのは望ましくありません。
せっかく届けたのに飾ってもらえなければ残念ですし、ご遺族の側も、せっかくいただいたのにと迷われてしまいます。
ご迷惑をかけることや余計な配慮をさせないよう、お花を選ぶ前にどのようなものが良いか主催者側に確認してください。
■会場や運営者による演出対応
葬儀形式のお別れの会や偲ぶ会など葬祭場や会館などで行われるケースやたくさんの人が参列する場合、祭壇を中心に装飾を葬儀社などが担当しています。
ご遺族のニーズを反映させることや選択してもらったプランをベースに、バランス良く統一感のある会場演出を行っています。
こうしたケースでは、会場の見栄えを損ねないために、担当している葬儀社がお花の内容を決めているケースも多いです。
葬儀社に問い合わせると、色やスタイル、サイズなどを指定されることもあります。
その場合、花屋で仕立てたお花を勝手に届けても、受け取ってもらえないことや会場に飾ってもらえないことがあるので注意しましょう。
■お花代の徴収形式を採っているケースも
お別れ会主催側で並べるお花を決めているケースをはじめ、大きな祭壇を演出するために、花祭壇の形式を採っている場合などは自由にお花を送れない場合があります。
お花を届けたい方の受付をしており、指定のお花代を支払うことで決まったスタイルのお花が用意される形式です。
その場合、別のお花をお届けすると、かえって迷惑となることや受け取ってもらえないことがあるので注意が必要です。

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■自由な場合
これまでのルールがあるケースとは逆で、お別れ会だからこそお花の種類を指定してないケースもあります。
故人へのお気持ちやご予算に合わせて送ることができますが、気を付けるべき点は時間です。
相手が受け取れる時間の幅が限定されていることが多いので、いつまでにどこに届ければ良いのか、事前に確認を取りましょう。
■著名人や会社の代表者など多くの人と縁をもつ故人のお式の場合
有名人のお別れの会や偲ぶ会ともなれば、何十、何百単位でお花が送られるケースも珍しくありません。
先方でお花代を徴収して準備するケースでは、花材が足りなくなり、早めに受付を締め切ることがあります。
一方で、個人的に手配しても、お花が多く届きすぎて受け取ってもらえないおそれや大量のお届けものの中に放置され、飾ってもらえないことも少なくありません。
大きな会場では、見栄えを損ねないことや統一感が重視されるので、お花の指定が細かく決められていることも多いです。
比較的懇意にしていた関係者であったとしても、葬儀会社には判別できないことがほとんどです。
遺族に報告や確認が取れず、並べてもらえないこともあるので、慎重に詳細を確認してから手配しましょう。

主催者の違いによる注意事項

お別れ会は葬儀会社や会場が取りまとめるケースか、遺族が個人の主催者としてすべて取りまとめるケースのいずれかがほとんどです。
主催者別の注意事項を確認しておきましょう。
■葬儀会社・会場が取りまとめるケース
斎場やホテルなど会場が直接取りまとめており、式自体を葬儀会社が担当しているケースです。
このケースの場合にお花をお届けしたいなら、直接会場や葬儀会社に確認しましょう。
■遺族(個人の主催者)がすべて取りまとめるケース
公民館を借りることやレストランを貸し切るなどして行うケースなど、当日のセッティングを遺族で行うケースです。
遺族の意向やこだわりが強いケースも多いので、主催している遺族に直接詳細を確認しましょう。

金額の相場

自由に花を選んで届けることができず、お花代を徴収する形式などの場合、金額が統一されていることがあります。
統一されている場合には、それに従いましょう。
金額に指定がない場合の相場は、法人なら15,000円~20,000円程度、個人なら10,000円~15,000円程度が目安です。

お札は付けるべき?

式に飾るお花は誰から送られてきたお花かが一目で判別できるように、送り主名を書いたお札を付けるのが基本的なスタイルになります。
ただし、お花の見栄え統一のため、あえてお札を挿さないケースもあるのでケースバイケースです。
お札を付けても抜かれてしまうケースやほかの人と別の場所に飾られてしまうことがあるので、気になる方は事前に確認を取りましょう。

不安を感じたら

お別れ会・偲ぶ会お届けするお花のマナーと注意事項などをご紹介してきました。
なるほどと感じた方もいれば、余計に不安を感じてしまった方もいるかもしれません。
実際にお花を届けたい機会が生じた場合、誰にどう確認すれば良いかわからないなどお困りなら、ビジネスフラワー(R)へご相談ください。
ビジネスフラワー(R)では、会場のご連絡先や式日程、故人のお名前を教えていただければ、お客様に変わり会場へ供花お受け取りの詳細を確認することができます。
少しでも不安なことがあれば気兼ねなく問い合わせくださいませ。