祝い花

選手への大会出場や入賞お祝いに送るお花のマナー

選手を讃えるお花

選手への大会出場や入賞お祝いに送るお花の選び方やマナーをご存知ですか。
知り合いが大きな大会の選手に選ばれることや賞を取るといった機会、母校が甲子園に出場するといった機会はそう頻繁に訪れるわけではありません。
また、ビジネスシーンにおいては、お付き合いがあるクラブやジムの選手やスポンサー契約をしている選手のご活躍、お取引先が入賞した選手のスポンサーであったときなどにお花をお送りする場合がございます。
なかなかない機会にお花を贈ってお祝いしたいと思ったらどうすれば良いのでしょうか。
どんなお花をいつ、どんなタイミングでどこに贈れば良いのか迷われないよう、選手への大会出場や入賞お祝いに送るお花のマナーをご案内していきます。

お花の種類やスタイルの選び方

お花の種類に特に指定はありませんが、お祝い事ですので華やかなお花や季節を意識したお花がおすすめです。
競技の種類や大会のグレード、選手の雰囲気や年代などから、イメージに合ったお花や色みを選びましょう。
定番のお祝いの花といえば、胡蝶蘭やアレンジメントフラワー、生花スタンドです。
迷うようであれば、白の胡蝶蘭が最もスタンダードです。
■スポーツの種類に合わせる
白の胡蝶蘭は失敗のない定番セレクトですが、10代の若い個人選手などに贈るには少し地味かもしれません。
お花のイメージに迷ったら、スポーツの種類から連想するのもおすすめです。
たとえば、柔道や剣道、相撲などの和のスポーツなら、真直さや質実さをイメージする白系やグリーン系のアレンジメントやスタンド花を選んだり、
サッカーや野球などの人数の多い団体競技なら、チームカラーや選手のユニフォームカラーに合わせたボリューミーなスタンド花を贈る方もいます。
個人競技なら、持ち帰りやすいものやお部屋にも飾りやすいアレンジメントフラワーなどがおすすめです。
■送る場所に合わせる
大会の会場に直接贈れる機会は少ないと思いますが、送り先として多いのは学生チームなら学校、企業所属の社会人なら企業や専用の練習場、そのほか、所属しているスポーツクラブやジムなどが代表的です。
所属先や場所により、受け取れるお花の種類やスタイルが決まっていることもあるので、事前に確認を取るのがおすすめです。
たとえば、スタンド花は見た目は華やかですが、背が高いので、学校や比較的広いスペースがあるジムなどでないと置き場所に困ります。
また、大会会場や練習場に届ける場合、体育館なのか、ジムなのか、剣道場など武道場なのかでも、マッチするお花の種類やスタイルが変わります。
どこでどんな形で受け取ってもらえるのか事前に確認をしておきましょう。
■選手のイメージカラーに合わせる
選手やチームのイメージカラーがあれば、イメージカラーに合わせた色の花をセレクトすると喜ばれます。
お花には白やピンク、イエローやオレンジをはじめ、ブルーやパープルなど幅広い色のものがあるので、ぜひ探してみましょう。
自然の色のほか、バラや胡蝶蘭などゴージャスなお花の中には、人工的に多彩な色を演出しているものも登場しています。
胡蝶蘭というと白が定番ですが、法人間として贈る就任祝いなどに比べてきっちりとしすぎなくても問題はありません。
受取人側が厳粛なイメージなどがなければ、お祝いにふさわしいピンクや赤、紅白リップなど少し変わった色などを選んでみましょう。
多くの方からお祝いが届く中で、印象に残りやすく、喜んでもらえるのもメリットです。

予算

では、選手への大会出場や入賞お祝いに贈るお花の相場はどのくらいでしょうか。
法人の場合は、平均15,000円~30,000円、アレンジメントフラワーであれば、10,000円からが相場です。
個人の場合、特に相場はないものの、5,000円~10,000円程度が目安です。
個人間で知り合いに送る場合、あまりに豪華なお花を贈ると、かえって申し訳なく思われてしまうこともあります。
関係性やお相手の性格や価値観などに合わせて送るのがベストです。

送るタイミング

送るタイミングは最も悩むところですが、基本的には入賞や出場が決まってから1週間内が目安です。
もっとも、すぐに大会に向けて出発することや入賞後も海外遠征などですぐに戻ってこないなど、スケジュールの関係ですぐに受け取れないケースもあります。
学校や所属団体などに届けるといっても、せっかくのお相手がまったく目にしないうちに枯れて片付けられてしまっては悲しいものです。
お祝いしたいお相手の受け取れるタイミングに合わせて送るのがベストです。

お届けする時の注意

送るタイミングとの関係で注意したい点を確認していきましょう。
ケースバイケースなのでなかなか難しいですが、悩んだ時には所属団体や学校のホームページを確認することや窓口などに事前に問い合わせるのがおすすめです。
■受け取ってもらえないケース
有名な選手や団体の場合、全国から届くなど、収拾がつかなくなるため、一律で受け取りを辞退していることも少なくありません。
現実的にも選手のスケジュールの変動が激しく、いつ渡せるかもわからないので辞退しているケースも多いです。
法人や関係者からのお祝いは受け付けるものの、個人のファンのお花はお断りしているケースも多いので、ファンとしてのマナーもわきまえましょう。
せっかく送ったのに受け取ってもらえなければ悲しいですし、勝手に送りつけることでかえって迷惑をかけて悪い印象を与えるおそれもあります。
必ず選手やチームの公式サイトなどで確認を取りましょう
■大会会場での受け取り
プロレスや格闘技などの大会やイベントでは、試合の時にファンからの応援目的でのスタンド花を受け取ることや飾ってもらえることもあります。
ただし、会場が狭いなどで受け取れない場合や納品場所や時間帯の指定があるなど、条件が設けられていることが少なくありません。
勝手に送ることはせず、事前に確認してから条件に添って手配をするようにしましょう。
■お届け日時と場所
いつどこで受け取ってもらえるかの確認も欠かせません。
大会出場や優勝したのを知ってすぐに選手が所属している事務所やトレーニングジム、本拠地に送っても、肝心の選手は留守の場合が多いためです。
トレーニングや大会の期間中などで、遠方に長期間出かけているなど、なかなか戻ってこない場合もあります。
所属しているだけで練習場所は海外にあるなどのケースも多いです。
生花の場合、短期間でダメになってしまうので、タイミングは重要です。
特に選手がいる時に見てほしいならば、選手に見ていただくことができるか、できる場合は日にちを合わせて確認するようにしましょう。

お札とメッセージカードはどちらを付けて贈るべき?

お祝いのお花にはお札やメッセージカードも付けることができます。
法人間で贈るのであれば、誰から贈られたお花かが一目で判別できるように札が一般的です。
お祝いのメッセージも伝えたいのであれば、祝電を一緒にお届けするのがおすすめです。
個人間で仲の良い人のご自宅に送る場合や家族が所属団体などに贈る場合に、名前が出てしまうことに抵抗がある場合や堅苦しい感じにしたくないといった場合は、お札を付けなくても問題はありません。
お届けの際には配送伝票が付いているものや送り主の名前が書かれた納品書が渡されるので、誰からのお祝いかはお札がなくてもわかります。
お札ではなくお祝いの気持ちを書いたメッセージカードを付けてお届けすると、より気持ちが伝わりやすいです。

札の書き方

お花を贈る機会が少ないと、お札には何が書かれるのか、書くべきなのかご存知ない方もいらっしゃるでしょう。
基本の形態として、「宛名+文言+送り主名」を表示します。
たとえば、以下のような形です。

宛名;○○様(○○選手、チーム名+様)
文言;祝○○(大会名)出場、祝○○(大会名)優勝(他、賞名)
送り主名;個人名・会社名・会社名+代表名・団体名etc

宛名は、誰に宛ててのお花か一目でわかるように入れるものです。
文言のところは、どの大会でのお祝いなのかがわかるようにわかりやすい記載が必要になります。
送り主名は特に決まったルールはありませんが、法人からの場合には会社名または代表者名で贈ることが多いです。
個人間で贈る時も特に決まりはなく、一個人名やグループ・団体名、どれでも問題はありません。

入賞祝い 札例

■複数の大会を兼ねて贈りたい時は?
基本的に1つのお祝い事に対して1つのお花がマナーです。
そのため、複数の入賞祝いの文言を書くのは一般的にNGとなります。
ただ、予算の関係や複数の花を贈るのはかえってくどいと感じるようであれば、文言を「御祝」にしましょう。
こうすることで、複数のお祝いを1つの文言にまとめて表現することができます。
どうしても「この大会の出場と、の大会の優勝祝いを兼ねてであることを伝えたい!」場合、祝電やメッセージカードを一緒に送って、想いを伝えるようにしましょう。
重複の文言を記載したNGの札の例御祝 札例
■大会の予選通過と大会の出場はどちらのお祝いとして贈るべき?
予選通過と先の大会出場の間隔が大きく空いているようであれば、両方の機会にそれぞれ贈るのがおすすめです。
これに対して、予選通過とより大きな大会の出場の日付の間隔があまりなければ、より大きな大会への出場に対してお祝いを贈るケースが多いです。
■送り主名を表示しないお札はあり?
知名度の高い選手やにわかに注目度が高くなった選手やチームにお花を届ける場合、テレビのニュースなどに札が付いたお花が映りこむことも少なくありません。
自分の名前が公に見られるのは抵抗があるし、できれば回避したいけれど、選手の注目度を上げるためにお祝いであることをアピールしたい、そんな時はどうすれば良いのでしょうか。
一般的には送り主名を書くのがマナーですが、ご事情があれば宛名と文言だけを書いたお札を付けて届けることも可能です。

メッセージカードの書き方

メッセージカードは特に決まりはないですが、場合によっては文字数の制限などがあります。
伝えたいことを簡潔に温かみのある文章に構成しましょう。
電報の場合、誰宛てであるか、誰から贈られたかわかるように、宛名と送り主名を書くことが必要です。
受け取ってからほかの人の祝電と混ざってしまい、誰からのものかわからなくなるおそれがあるためです。
お届けまでに期間が空く、目安として1週間以上の間が空くなら、祝電ではなくメッセージカードを贈るようにしましょう。

メッセージカード・電報の文例;
○○様
この度は、○○大会優勝、および○○大会への出場誠におめでとうございます。
これからも○○様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
○○(送り主名)