供花

知っておきたいお盆にまつわるお花の贈り方

亡くなった年に迎える最初のお盆のことを、初盆、あるいは新盆と言います。
お盆のお供えものにはいろいろありますが、初盆のお飾りのイメージでもっとも印象に残るのは提灯ではないでしょうか。
提灯はサイズや大きさ、デザインなどを遺族が好みで選ばれることが多いので、贈り物をするならお花がおすすめです。

初盆は、亡くなられた方が初めて自宅に戻られるということもあり、しっかりとお迎えしたいところですが、何分、家族も初めての行事ということが少なくないでしょう。
そんな初盆、あるいは新盆にふさわしいお花としては、花束やアレンジメントフラワーが向いています。
大きくてボリュームのあるユリの花や、細網台付きの枕花なら見栄えもいいですし、台付きであればそのままお仏壇近くに飾ってもらうことができます。

贈るタイミングとしては、お盆の期間に入る前に贈るのが適しています。
関東では新暦の7月13日から16日の間、関西では旧暦の8月13日から16日の間が一般的です。
どちらの時期にお祀りされるのかが確認できれば、ひと月早かった、あるいは遅かったといった失敗を避けることができますので、さりげなく尋ねておくことも必要かもしれません。

毎年のお盆のお飾りで使われるお花ということであれば、一般的に亡くなった人を弔う花としておなじみの白い菊を筆頭に、白いユリも好まれます。
色合いは白や淡い色を盛り込み、大輪の花を選ぶようにすることが多く、最近では長期間美しい色合いを保ってくれるプリザーブドフラワーを飾ることも増えてきました。
プリザーブドフラワーなら、7月、8月のどちらでお祀りされるとしても枯れる心配がありませんので、どちらかわからないから早めに贈ろうというときには重宝します。

初盆は明るく故人を迎えたいと考えるなら、紫や淡い黄色などの花を白い花に混ぜてみるのもいいでしょう。
落ち着いたなかにもちょっと華やいだ雰囲気の中で初盆を迎えられます。