供花

仏教の教えに倣い、お花を贈る

親しかった方が亡くなられた場合には、お花を贈ることで故人も遺族も慰めることができます。
日本人の多くは特に熱心に宗教を信じることはなく、たいていの人が無神論者ですが、各家々にはそれぞれ先祖代々の宗派というものがあると思われますので、その宗派ごとのやり方に倣って祭壇を飾って葬儀を行います。
お花を贈る際に宗派まで知ることができない場合には、一般的な仏教の方法に倣って行うと、失礼に当たることはまずないと考えていいでしょう。
仏教では四十九日までの間、故人はこの世とあの世の間をさまよっているとされます。
そのため、無事に極楽浄土へ行けるようにと忌日法要を行い、四十九日までの間にお供えする花は、どちらかというと白でまとめた色合いの花が適しています。
四十九日までにお骨を置いておく祭壇は後飾りと呼ばれる小さめのものですので、祭壇にそのまま飾れるよう、花籠に入れたアレンジメントをしたものを選ぶのが適しています。
白い花を選ぶのが基本ですが、その中に少し落ち着いた色合いや淡い色合いの花を付け加えることで、遺族の気持ちを慰める花にもなります。
また、故人が好きだった花を知っているなら、それを加えるのもいいでしょう。
近年、葬儀の際に初七日の法要を一緒に済ませてしまうことが多いので、個人的にお悔やみの気持ちから花を贈りたい場合には、四十九日までの間に贈るのが無難です。
白い花が基本になりますが、棘のあるバラは控えるなどの配慮が必要なのは言うまでもありません。
自分で選ぶのが困難だという花についてよく知らない人は、花屋さんに行って四十九日法要のお供えのためのアレンジメントを作ってほしいとお願いするのがベターです。
その際、予算はこのくらいですとか、特に故人が好きだったことから入れてほしい花がある場合や、好きだった色合いを伝えてアレンジメントに加えてもらうなどすれば、失礼に当たることのない四十九日に適した花に仕上げてくれるのは確実です。