祝い花

色とりどりで鮮やかな品種も豊富・ギフトにも喜ばれるシクラメンについて

シクラメンはサクラソウ科シクラメン属に属する花で、地中海地方が原産である多年草の球根植物の総称です。
冬から初春の花として温室で栽培されています。
赤やピンクなど鮮やかな色は冬を彩る花として贈り物としても大変喜ばれる花です。
原産地では冬である雨季に花を咲かせるのですが、下を向くシクラメンの花の形は、花粉が雨で流れてしまわないようにとこのような下を向く形になったと言われています。
日本で販売されている彩り鮮やかなシクラメンは園芸品種として改良されてきたもので、元来は原産地付近では野草として知られています。
園芸品種として販売されているものは、ほとんどのものがシクラメンペルシカムとよばれる種類から改良されたものです。
下に弱く、日中は20度以下、かつ夜間は6度から15度という低温を保つ必要があるので、寒さに強い品種かと思われることも多いですが、実際は寒さには弱く、5度以下になると枯れてしまう温度管理の困難な花です。
花の色は白、ピンク、紫、赤、混色とあり、花の形も八重咲き、フリンジ咲き、パーシカム咲きなど様々にあって、毎年新しい品種が誕生するほど人気の花となっています。

■水やりについて

底面給水鉢で育てているケースでは、夏に休眠させない限りは適宜水やりを行いましょう。
普通の鉢で育てているケースは、土の表面が乾いたら球根の頂部には水が当たらないように株元にたっぷりと水やりを行います。
夏に休眠をさせる際は6月から8月は水を一切与えないように心がけます。
冬は、底面給水鉢のケースでは、受け皿の水が途切れることがないように水を与えます。
普通の蜂で育てているケースは、同じように土が乾いてきたら水やりを行いましょう。

■肥料について

肥料は休眠期間を除いた9月から5月に与えるようにします。
シクラメンは、化成肥料か液体肥料を用います。
化成肥料の場合は2ヶ月に1回ほどの間隔で土の表面に与えます。
普通の鉢で育てる場合は、週1で薄めた液体肥料を与えるのも良いでしょう。
底面給水鉢の場合は、受け皿に液体肥料を薄めて入れます。

■病気・害虫について

シクラメンは枯れた花や葉っぱをそのままにしておくと灰色かび病にかかってしまう事が多いです。
枯れた花は根元から抜くと良いです。
また、高温期で通気が悪い際は軟腐病が発生する事があります。
これは球根が腐り悪臭を放つという症状がみられるため、水やりの際は株に水をかけないように心がけ、風通しをよくしましょう。
また、害虫は、高温乾燥時にシクラメンホコリダニやスリップスがつきやすいです。
葉やつぼみが委縮したり、花が奇形になったりするなどの症状が出ますので、粘着テープで除去するか、多くなった場合は薬剤で退治しましょう。