供花

2月8日の針供養にお供えしたいお花

2月8日は事八日と呼ばれ、何か事を始めたり、納めたりするのに最適な日と言われており、古くから習い事や仕事を始めたり、納めたりする基準となる日とされてきました。
この日にお仕事や習い事で用いるお道具に感謝をしたり、新しいものに変えるという風習もあり、その1つに針供養があります。
1年間使った和裁や洋裁などのお裁縫に使う針を供養し、新しい針に変えて、今年も1年間、つつがなくお針仕事ができるように願うというものです。
かつては、どのご家庭でも女性を中心にお裁縫をするのは当たり前で、ご自身やご家族の服や雑貨を作ったり、破れた部分を繕ったりしてきました。
ですが、今の時代は衣服も豊富になって既製品を買うのが普通になり、破れたり、ほつれたりしたら新しいものを買う方も多く、裁縫は家庭科の時間にしかやったことがない、お家にお裁縫箱やソーイングセット、針1本も持っていないという方もいらっしゃるかもしれません。
それでも、今でもお針仕事をしている方や手芸や和裁、洋裁などを趣味としている方には1年のうちで大切な儀式を迎える日でもあります。
最近はまた手芸ブームが到来しており、ハンドメイドで洋服を作ったり、お子様のバッグなどを作る方も増えているので、針を使っているという方はぜひ2月8日に針供養をしてみましょう。
神社で針供養をしているところもあるので、1年間使った針を持参して神社で供養してもらうのも1つの方法です。
近くに神社がない方や、針供養を実施していないという場合には、ご自宅で豆腐やこんにゃくなどに針を刺して、1年の労をねぎらいます。
今まで頑張ってきた分、柔らかなものに刺して安らぎを得てもらうことで供養するという古来から伝わる習わしです。
針供養が行われる時期は、ちょうど梅が見ごろを迎えますので、梅の枝を生けたり、梅の植木鉢などを一緒に飾るのもいいですし、プリザーブドフラワーを飾るのもいいと思います。
同じく2月が見ごろのネコヤナギなども一緒に生けてお供えすると、季節感もある供養のお節句を盛り上げてくれます。