供花

お盆に相応しいお花の選び方

■日本人なら知っておきたい正しいお盆の供花の選び方

お盆には亡くなった人やご先祖様の霊を祀る、日本に古くから根付く大切な行事です。
昔は旧暦の7月15日前後に多く行われましたが、現在では大体8月13日から8月16日までの4日間を指すようになっています。
企業によっては8月12日からいわゆるお盆休みに入るところが多いため、お盆の期間を12日からとしている場合もあり、地域によって様々です。

■お盆に相応しい花と色の選び方

お盆の期間には、西方浄土からお帰りになるご先祖様を迎える準備を整えます。
まずご先祖様の霊をもてなす意味を込めて、お花を飾ることが大切です。
お盆にお供えするお花はあまり華美にならないよう、基本的に白い花を中心にして気品のある紫色の花が選ばれます。
紫は高貴な色とされていますので、ご先祖様を迎えるにあたって、相応しい色と言えるでしょう。
大きめのアレンジにする場合は、テッポウユリなどの大輪の白い百合の花が素敵です。
カスミソウもその可愛らしさから人気があり、小さいながらも存在感を示してくれます。

■夏が旬のトルコキキョウだけでお盆用の花飾りが完成

紫色をした花の中でも一番のおすすめは、何といっても真夏が旬のトルコキキョウでしょう。
ひらひらと幾重にも重なっている立体感のある花弁が、夏の厳しい暑さを忘れさせて、爽やかな涼しさを感じさせてくれます。
日本の和や仏事のイメージを表すものとして、トルコキキョウはお盆の時期にはフラワーショップに必ず並ぶ定番の花です。
バラと比べても遜色のない、華やかさと気品漂う美しさを兼ね備えています。
フリルのかかった柔らかな花びらが幾重にも重なる豪華なトルコキキョウは、アレンジメントフラワーで使用されることも度々です。
また、トルコキキョウはその1種類だけで白や黄色、薄いピンク色と多種多様な色があります。
紫色だけをとっても、淡い紫色やピンクがかった紫色、そして深い紫色がありますので、トルコキキョウだけで立派なお盆飾りの花を作ることができるのです。
それぞれの想いを込めてお花を選べば、ご先祖様を迎える最高の準備ができることでしょう。