祝い花

花の王といわれ、美しさの象徴として愛でられてきた「ボタン」。

ボタンの原産国は、中国西北部です。
昔は薬としても利用されていました。
現代においても活用される幅は広く、ボタンの根の樹皮部分は、漢方薬の原料としても使用されています。
日本では、正月にはボタンが飾られる風習があり、小さい子供から高齢者まで親しまれている花です。
ボタンは、観賞用はもちろん、華やかなのでアレンジメントフラワーにも喜ばれる花として人気を集めています。

栽培環境について

ボタンの花を綺麗に咲かせるなら、日当たりと風通しの良い場所で育てることがベストです。
また、水はけの良い場所を選ぶことでボタンを病気から守り花咲き期間を長持ちさせることができます。
土作りも大切となっており、粘土質の土壌では上手く育てることはできません。
土の状態が悪い場合には、土壌を改良して栽培に適した土に変えるといいでしょう。

水やりについて

ボタンは、地植えや鉢植えなど様々な場所で栽培することができます。
地植えの際には、特に水やりを行う必要はありません。
しかし、夏場は気温が高温になり土の表面が乾きやすいので、朝か夕方に水やりを行うと安心です。
ボタンを鉢植えにする場合は、秋は土の表面を乾かさないようにすることが大切です。
4月~9月は十分に水を与えるようにしましょう。

肥料について

ボタンを綺麗に育てるためには、肥料を与える必要があります。
花が咲いた後に固形の肥料を与えます。
おすすめは、緩効性化成肥料です。
しかし、秋に植え付けた直後に肥料を与えてしまうと根に負担をかけてしまうことがあるので、春の開花後がおすすめです。

害虫対策について

ボタンは、うどんこ病や黒班病などにかかりやすいです。
うどんこ病は、春から秋にかけて葉や枝が白い粉を吹いたような状態になります。
一方、黒班病は、梅雨が明けた頃から葉っぱに黒い斑点ができるのが特徴です。
うどんこ病や黒班病を見つけたら切り取って処分します。
様々な病気からボタンを守るために殺菌剤を5月から9月にかけて散布すると安心です。