祝い花

きれいな花が咲き誇るウメ

■ウメの選び方
ウメは弥生時代に中国から伝わったとされ、早春を告げる花として日本では古くから愛されてきました。
多くの品種があり、大きく花ウメと実ウメに分けられます。
花ウメは花色や花形などが多彩で、早いものでは1月から開花します。
実ウメは花色が白やピンクに限定されますが、人工授粉や摘果、袋かけなどの作業は必ずしもする必要がなく、一般的な果樹に比べて手間がかかりません。

■苗木の選び方
受粉樹が不要で単体でも栽培できる竜峡小梅といった品種もありますが、基本的には異なる2品種以上を一緒に育てるほうが実つきが良くなります。
受粉樹には花粉が多く、開花期が近い品種を選ぶのがポイントです。
この点、白加賀や露茜は花粉が少ないため、受粉樹には向きません。
なお、開花数が多く、ミツバチなどの昆虫が受粉しますので、人工授粉は必ずしも必要ではありません。

■日当たりについて
ウメは日当たりが良く、水はけのいい場所を好むので、春から秋は日当たりや風通しが良く、雨が直接当たらない場所に鉢を置いて管理すると病害虫が発生しにくいです。
ただし、葉焼けをしやすいので直射日光は避けてください。
室内に鉢を置く場合には、乾燥に弱いので、エアコンの風が直接当たらない場所を選びましょう。
ウメが育ちやすい気温は、平均気温が7℃以上が目安となります。
冬は風や霜を避け、暖かな陽だまりに置いてください。
ウメは寒梅とも呼ばれ、2月の寒い時期に咲くので寒さに強いと思われがちですが、実は寒さに弱いです。
日当たりの良い場所に置くかどうかで、花や実のなり具合に影響が出るので注意しましょう。

■水やりと肥料について
水やりは、鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと与えましょう。
肥料は11月に元肥、4月に追肥、6月にお礼肥を施すのが適期となり、鉢土の全域に均一になるように施肥します。

■剪定について
ウメは枝の発生量も多くて混み合いやすく、高木になりやすいうえ、切り口も容易に塞がってしまうため、剪定作業は大切です。
剪定時には短い枝はなるべく残すのがポイントで、翌年に短い枝が多く発生するように、枝の切り詰めを行いましょう。
短い枝を発生させるには30cm~70cm程度の枝の先端を、1/4程度切り詰めるようにします。