祝い花

シンボルツリーとして大人気の「ハナミズキ」

■丈夫で枯れにくいハナミズキ

ハナミズキは、ミズキ科サンシュユ属(ヤマボウシ属)に属する高木です。
北米東部からメキシコ北東部原産で樹高は4~10mにも及び、家庭園芸ではおよそ3m程度です。
日本に伝わったのは1915年で、1912年に東京の尾崎行雄市長がワシントンの親日家に3,000本に及ぶ桜の苗木を送ったお礼にと送られてきたのが始まりです。
私たちが観賞の際に花だと思っているものは、実は総苞片と呼ばれる花の付け根にある葉です。
また丈夫で枯れにくいという特徴があり、花色も赤やピンクや白があり、秋の紅葉も非常に美しいため、街路樹や戸建住宅のシンボルツリーとしてもよく使われています。
開花期は4月中旬から5月中旬頃で果実熟期は9月から11月でかわいらしい赤い実を付けます。


■水やりについて

庭植えの場合は自然降雨に任せても大丈夫で、水やりの必要はほとんどありません。
乾燥が続くときだけ植え付け後2年以内の苗木にはたっぷり与えましょう。
鉢植えの場合は、花が咲き終わるまでは十分に水やりをします。
水切れさせてしまうと花が小さくなったり、形が悪くなるので要注意です。
花後は、土の表面が乾いてきたら十分に与えます。
夏の水やりは朝のうちに与えるのがベストです。


■肥料について

寒肥を施していない場合は、花後に化成肥料を施しましょう。
鉢植えの場合は花後にお礼肥として油かすと骨粉の玉肥や大粒の緩効性化成肥料を6号鉢の場合4から5個、8号鉢の場合は6~7個ほど置き肥しましょう。


■病気や害虫について

病気については、固まった土壌や過湿になると根に紋羽病が発生しやすくなりますので、水はけを良くし、さらに風通しを良くしましょう。
このほか、新葉が開いた後の梅雨の時期にはうどんこ病が発生しやすくなりますので、ミラネシン水溶剤などを使って防除します。
害虫は若木にカミキリムシの幼虫が入る可能性があり、コウモリガやアメリカシロヒトリなども発生する可能性がありますので、見つけ次第捕殺しましょう。