祝い花

蛍光灯の灯りでも可愛い花を育てられる「セントポーリア」

■セントポーリアは蛍光灯の照明下でも十分に育てられます

セントポーリアは、イワタバコ科アフリカスミレ属(セントポーリア属)に属しているケニア南部とタンザニア北部に生息している非耐寒性の多年草です。
茎が短いロゼット型と茎が伸びて横に這うトレイル型があり、園芸品種はロゼット型のものを中心に品種改良されて作られたといわれています。
もともとはドイツで品種改良が始まり、現在ではアメリカで盛んに品種改良が行われ、2万、3万といった多くの品種が存在しています。
太陽光だけでなく、蛍光灯の照明下でも十分に育てられ、きれいな花を咲かせることができるため、室内で気軽に栽培できる点も人気の理由といえるでしょう。
草丈は3~15cmで、花色は白やピンク、赤、青、紫、複色があり、一重や八重咲き、大輪やフリル咲きといったバラエティに富んだ花形があります。
開花期は9月~6月と非常に長いのが特徴で、長く楽しめるのが魅力です。


■水やりについて

春、秋は用土の表面が乾いてきたら鉢底から水が流れ出るくらいまでたっぷりの水やりを行いましょう。
夏場は高温のため生育がいったん緩やかになるので、少々乾燥気味に育てると良いです。
反対に冬は加温するようにし、旺盛に育つ株に対しては、土の表面が乾いたらたっぷりの水やりをします。
一方10℃以下にもなるような寒い環境では、水やりを控えるようにして乾かし気味にしておきましょう。
冬の水やりのときは、葉に水がかかると葉全体に斑点ができるため、葉に水がかからないように土の表面に水をやります。


■肥料について

9月~5月には液体肥料を1ヶ月に1、2回施します。
液体肥料は、容器に表示された使用濃度の中でも一番薄めの倍率にして、回数を多く施した方がよりうまく生育させられます。
10月~11月には緩効性化成肥料を施しましょう。


■病気や害虫について

病気については、11月~7月には花がらに灰色かび病が発生しやすくなります。
花がらを摘み取って、葉や株の隙間などに落ちた花弁は取り除くようにしましょう。
害虫は風通しの悪い環境や肥料を与え過ぎてしまうと、アブラムシが発生しやすくなりますので注意します。
また、高温乾燥が続くとホコリダニが発生しやすくなり、新芽が委縮して成長が止まってしまう恐れがあります。
ホコリダニは小さいので気付きにくいため、軽石や砂を敷いた上に鉢を置いて水を含ませておくだけで湿度を上げることができ、これが予防につながります。