祝い花

ドイツの悲恋から名付けられた可憐な「ワスレナグサ」

■「私を忘れないで」中世ドイツの悲恋伝説が由来のワスレナグサ

ワスレナグサは、ムラサキ科ワスレナグサ属の植物です。
本来は寒冷地で育つ植物であることもあり多年草として扱われていますが、耐暑性が低い特徴を持ち、日本では花後に枯れてしまうことから一年草として扱われています。
北半球の温帯から亜熱帯を中心に自生しており、日本でも有名なエゾムラサキは本州中部以北にある高原の湿地に自生しています。
ワスレナグサの花期は3月下旬から6月上旬で、花色は青、白、ピンク、紫などがあります。
草丈は15~50cmで一般的な品種であれば30cm程度ですが、高性種になると50cmにもなります。
花径は5~10mm程度の花を咲かせ、花冠は5つに裂けて横に開くように咲きます。
茎や葉には灰白色の軟毛を付けているのが特徴です。
ワスレナグサという名前は、「私を忘れないで」という中世ドイツの悲恋伝説を由来に名付けられています。


■水やりについて

湿った土壌を好む植物ですので、水切れしないように注意しなければなりません。
庭植えする場合は、乾燥が続く際はたっぷり水やりをし、鉢植えの場合は用土の表面が乾いてきたらたっぷりの水を与えるようにします。


■肥料について

元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ込んでおきます。
追肥としては生育中にリン酸分とカリ分が多く含まれた液体肥料を施します。
ただし、あまり肥料が多過ぎると葉だけが茂って花付けが悪くなってしまうため、成長を見ながら追肥すると良いでしょう。


■病気や害虫について

病気については、多湿の環境で葉に付いた水がなかなか乾かないような環境で発生しやすいのが灰色かび病です。
傷んだ花や葉から発生することがありますので、風通しを良くして、傷んだ葉とは花は見つけ次第すぐに摘んで予防を心がけておくと良いでしょう。
害虫は春になり、風通しが悪い場合にアブラムシが発生しやすくなります。
普段から風通しの良い環境で育て、見つけ次第すぐに駆除するように気を付けると良いです。