祝い花

フラワーアレンジメントでおなじみのセンニチコウの育て方

■丸みのある愛らしさが魅力のセンニチコウ

センニチコウはヒユ科センニチコウ属の一年草および多年草の草花です。
原産は熱帯エリア各地で開花時期は5月~11月と非常に開花期が長いのが特徴です。
草丈は15~70cmに及びます。
熱帯地域に生息していることからわかる通り、耐暑性は強いですが、耐寒性は弱いです。
フラワーアレンジメントやドライフラワーでもなじみ深いセンニチコウですが、花のように見えている丸いカサカサしたものは苞と呼ばれる葉の集まりです。
紫やピンク、白の花を咲かせるセンニチコウと黄色、赤の花を咲かせるキバナセンニチコウが栽培されてきましたが、近年ではファイヤーワークスというローズ色の花を咲かせ、スパイシーな香りが芳しい品種も出てきています。
また、センニチコウは一年草なのですが、キバナセンニチコウは鉢植えなど3℃程度保てる室内なら冬越しできる多年草、ファイヤーワークスも強く凍ることがなければ冬越し可能という特徴があります。
名前の由来は千日花が咲くことから名付けられました。


■水やりについて

鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりの水を与えるようにします。
乾燥には強い植物ですので庭植えの場合は水やりはほとんど不要です。


■日当たりについて

日当たりがよく、水はけのよい場所で育てましょう。
水はけの悪い場所で育てる場合は、盛り土を施すことや腐葉土を混ぜるなどしてできるだけ水はけのよい環境にすることが大切です。


■病気・害虫について

病気
5月~11月に深く植えたり、過湿状態になったり、株元がぐらつき傷が付くなどすることで立枯病を発生する可能性が高くなります。
そのため、できるだけ浅めに植えるようにし、乾燥気味に育て、ぐらつきが起こるときは支柱を立てるなど工夫して育てましょう。

害虫
7月~9月の夏に高温乾燥の日が続くとハダニが発生しやすくなりますので、水やりのときに葉の裏にも水をかけるようにすると予防になります。
また6月~7月はナメクジが発生しやすい環境になります。
夜行性のため昼間は鉢の底などに隠れていることが多いので、鉢植えの場合は鉢を退けてみるなどして駆除しましょう。