祝い花

エレガントでラグジュアリーな魅力のある「芍薬」

芍薬は、ボタン科ボタン属の植物で、牡丹に似た豪華でエレガントな美しさが魅力の花です。牡丹は冬でも枝が残る低木ですが、芍薬は冬は地上部が枯れてしまい、地中の根や芽で冬を越す多年草にあたります。原産地は中国東北部からシベリアで、草丈は60~120cmほどです。5月~6月にかけて開花し、赤や白、ピンク、黄、複色の花を咲かせます。日本には平安時代以前に薬草として伝えられたのですが、その後観賞用としてさまざまな園芸品種が作られ、これらは和芍薬と呼ばれています。和芍薬は、一重咲きや翁咲きとシンプルですっきりした花形が多くなっています。一方ヨーロッパの品種は洋芍薬と呼ばれ、手毬咲きやバラ咲きなど花弁数が多く、香りも強いものが多い点が異なります。耐寒性、耐暑性いずれも強い植物です。


■水やりについて

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水を与えるようにし、水切れしないようにしましょう。庭植えの場合は、水やりはほとんど必要ありません。しかし、しばらく雨が降らず乾燥した日が続く場合にだけ、たっぷりと水を与えるようにしましょう。


■肥料について

肥料が不足してしまうと花が咲きにくくなってしまうので、植え付けの際に元肥として緩効性化成肥料を与えるほかに、早春の芽出し肥、花後の御礼肥、翌年花芽ができる秋に草花用化成肥料を追肥として施すと良いでしょう。冬に有機物の固形肥料を寒肥として与えるのも良いです。


■病気と害虫について

病気:うどんこ病・灰色カビ病、葉枯れ病
日当たりが悪いとうどんこ病や灰色カビ病を発生しやすくなります。予防策としては土づくりと栽培環境を整えて改善することが大切になります。
害虫:アブラムシ、ヨトウムシ、コウモリガの幼虫、ネコブセンチュウなど
害虫は根の部分に発生しやすいです。花が咲かなくなっておかしいと感じたら株を一度掘り起こしてみると良いでしょう。鉢底などもチェックし、防除や駆除するよう心がけましょう。