祝い花供花

可愛らしい「トルコギキョウ」について

■トルコギキョウはキキョウ科ではなくリンドウ科

トルコギキョウは日本で付けられた和名で、その名前からキキョウ科の花だと思っている人もたくさんいます。
もともとは北アメリカの南西部から南部に生息し、メキシコや南アメリカ北部の平原などに咲く花で、正確にはキキョウ科ではなくリンドウ科の植物に分類されます。
日本で見られるようになったのは昭和10年代に入ってからで、様々な品種改良が行われました。
現在ではピンク色をはじめ、淡い黄色や緑色、白や紫色などたくさんの色があるため人気の高い花です。

■日当たりについて

トルコギキョウは種から育てる方法と、ポット苗を移植して育てる方法があります。
トルコギキョウを育てる栽培環境としては、日当たりが良く水はけも良い土地であることが重要です。
有機質に富んだ肥沃な土を好みますので、堆肥や腐葉土、元肥などを入れてよく耕しておくことも大切になります。
種まきから発芽するまで日数にして2週間ほどかかり、花が開くまでにはさらに時間がかかりますが、切り花として存在感があるため育てる人も多い花です。
種まき後は発芽するまで新聞紙で日覆いをし、水を切らさないように気を付けます。
発芽したら、日光によく当ててあげましょう。

■水やりについて

トルコギキョウは原産地の気候条件により、生育時期が雨期に当たり、開花時期は乾期となります。
そのため、蕾が見るまでは水をたっぷり与えてあげることが大事です。
花の開花する時期が近づいたら、長雨に当たらない場所に移すことや雨よけをするなどして、多量の雨に当たらないように気を配る必要があります。

■病気・害虫について

トルコギキョウは病気や害虫に強く、比較的被害の少ない花ですが、病気としては立ち枯れ病や灰色かび病があります。
立ち枯れ病の可能性があるときは連鎖を断ち切るようにし、灰色かび病では花がらや枯れ葉をこまめに取り除くことが大切です。
害虫では、新芽や蕾の時期にアブラムシが多く付くことや苗が小さい時期にはナメクジが食べてしまうことがあるので、見つけたら殺虫剤で早めに駆除するのが有効な手段と言えます。