祝い花

ホトトギスの胸の羽毛に似たホトトギスの花

ホトトギスは、日本を原産とし、中でも主に太平洋側に自生しているユリ科ホトトギス属に属する多年草です。
東アジアを中心としておよそ20種が分布していると言われていますが、日本で自生しているものはその半分の10種類です。
日本に自生するホトトギスでは小型で黄色の花を咲かせるキバナノホトトギスというものがあり、鉢植えにほかのホトトギスと比べて水はけの良い場所を好むため、鉢植えに最適と言われています。
紫の斑模様の花を咲かせ、この斑模様が鳥のホトトギスの胸毛の模様に似ていることからこの名前が付いたと言われているのです。
ただし、種類によってはこの斑点模様がないホトトギスもあります。
開花期は8月~9月、草丈は30cm~100cmと幅広いです。
花色は白や紫、ピンク、黄色のものがあります。
暑さには少々弱いですが、寒さには強いのが特徴で日陰でも育てることができる植物です。

■日当たりについて
暑さや紫外線が苦手な性質を持っているため、風通しの良い場所かつ明るい日陰で育てるのが最適と言われています。
特に真夏は強い紫外線を浴びて葉焼けしやすくなるので日陰に置くことが望ましいです。
ただ、花が咲く前の春から初夏までは日に当てておくと丈夫な株になりやすくなるでしょう。

■水やりについて
庭植えの場合は、基本的に自然降雨のみで問題ありません。
ただし、晴れ続きで雨の降らない乾燥した日が続いた場合は水やりをしましょう。
一方の鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりの水を与えるようにします。

■肥料について
3月から5月に緩効性化成肥料、もしくは油かすを月1程度与えるようにします。
6月から10月はリン酸を多く含む液体肥料を週1程度で与えると良いです。

■病気や害虫について
・病気
5月から9月頃に白絹病が発生する可能性があり、そのまま放っておくと毎年のように白絹病が発生することになってしまいます。

・害虫
カタツムリやナメクジが若葉や新芽を食害します。
鉢裏などに隠れている場合もあるので、見えている部分だけではなくて隈なくチェックして防除しましょう。