祝い花

ライブや公演の会場にお花を贈りたいときのマナー

■出演者にお花を贈りたいなら
ライブやミュージカル、演劇、バレエなどの公演の出演者にお花を贈りたいとき、どうすれば良いのでしょうか。
ライブ会場や公演会場に行くと、エントランスやロビーに大きなスタンド花が飾られていたり、出演者のブログやSNSで「お花をいただいた。」と楽屋や控室にお花が飾ってある様子がアップされていたりして、自分も贈りたいと思ったことがある方もいるかと思います。
今度こそ、推しているアーティストに贈りたい、親友や知人が出演するから気持ちを伝えたい、家族や親族が出演するからお花を贈って盛り立てたい、あの子だけお花がなかったらかわいそうなどとお花を贈ることを決めた場合、どうすれば良いのでしょうか。
ライブや公演にあたってお花を贈る場合、その方の所属している事務所や個人宛の住所に贈るのとは違い、会場に届ける必要があります。
大きな会場であるケースも多く、ほかにもいくつもの公演が開催されるケースも少なくありません。
一個人が贈ったお花がどこかに紛れてしまわないよう、事前にしっかりと確認し、手順を踏んで贈ることが必要です。
ライブや公演は事前にスケジュールなども決まっており、時間の余裕もあるので、前もって確認をとり、タイミング良く手配できるようにしましょう。

■贈る前にするべきこと
いきなり、フラワーショップなどに発注してはいけません。
会場の住所も日程もわかっているから、その日に届ければ並べてもらえる、楽屋に届けてもらえるはずと思っている方は注意が必要です。
まず、お花の受付をしているか主催者や会場に確認をしてください。
たとえば、大量のお花が届いてしまうと収拾がつかなくなるため、主催者側でお花の受取やプレゼントの受取を拒否しているケースがあります。
また、会場でも一般個人からの花は受け付けないとか、最近では感染症対策の観点から、多様な業者が入らないよう、お花などの受付も断られるケースが増えています。
せっかく贈ったお花が会場で断られて返送されることがないよう、事前にしっかり確認を取りましょう。
お花を受け付けてくれる場合には、どのような花ならOKか、どこに飾ってもらえるか、楽屋まで届けてもらえるかの確認やいつまでに、どこに搬入すれば良いかも、細かく確認を取ることが大切です。
贈って良いケースについて、以下でさらに確認をしていきましょう。

■お花の種類について
お花の種類はどこに飾ってもらうのか、予算によるボリュームによっても異なります。
たとえば、ロビーなどに並べるのであれば、スタンド花や大ぶりの胡蝶蘭が適しています。
出演者のイメージカラーに合わせた色のスタンド生花やカラフルな色つきの胡蝶蘭が人気です。
なお、会場に飾ってほしいのに、アレンジメントなどの小さいサイズのお花を贈ってしまうと、意図せず、控室やバックヤード宛になってしまうことがあります。
受付などにアレンジメントを飾ってほしいと思っても、その通りに伝わらないケースもあるので注意しましょう。
これに対して、控室や楽屋など出演者個人に直接届けたい場合は、楽屋に飾りやすいアレンジメントや小ぶりの胡蝶蘭の鉢植えが定番です。

■贈るタイミング
贈るタイミングの確認は非常に重要です。
公演時間の前、会場を設営するときには揃っている必要がありますが、会場の営業が始まる前に届いてしまえば、誰にも受け取ってもらえません。
また、会場によっては1日にいくつもの異なる公演がある場合や動線が混乱する場合もあります。
お花を贈って良い日時や搬入する場所、宛名などを確認するとともに、ロビーに飾る大きなスタンド花の場合は回収時間まで、細かく決められていることがほとんどです。
たとえば、1日だけの公演なら、終わり次第、撤収ですし、昼公演の後、夜に違う公演が入っている場合もスピードが求めらます。
主催者や会場に、贈るタイミングや回収のタイミングなどの条件やルールの確認が欠かせません。
そんなに大変なら、贈るのはやめようかと躊躇される方もいるかもしれません。
この点、ビジネスフラワー(R)では事前に電話などで問い合わせいただければ、ご依頼者に代わって、主催者や会場に確認して、対応することができるため、気軽にご相談ください。

■金額の相場
ライブや公演では、大きくてゴージャスな花が並んでいますが、どのくらいのお花を贈れば良いのでしょうか。
相手との関係や、その人の立場などにもよりますが、一般個人などが贈る場合は、平均1.5万円から2万円程度が相場です。
オーダーメイドのスタンド花の場合、別途見積もりか、ご自身の予算に合わせて製作してもらえます。

■お札について
スタンド花でも楽屋花でも、原則として、誰から贈られてきたお花かが一目でわかるよう、お札を付けるのが基本です。
特定の出演者に贈る場合は、出演者宛名+文言(祝御出演もしくは御祝)+ 贈り主名にします。
公演開催をお祝いする場合には、文言(祝【公演名】開催)+ 贈り主名としましょう。