祝い花

コンパニオンプランツとしても人気の高いノコギリソウ

ノコギリソウは、キク科ノコギリソウ属の草花です。
日本や中国、朝鮮半島、ロシア、北アメリカが原産地となっており、世界で100種類ほどの品種があります。
長く伸びた茎の先端に小さな花が集まって咲く花で、切り花や花壇などで育てるガーデニングでも人気の高い花です。
ノコギリソウの名前の通り葉がのこぎりの刃のようにギザギザしているのが特徴です。
耐寒性にも耐暑性にも強く、草丈は5cmから120cmにも及びます。
花色は白やピンク、黄色、アプリコットなどバラエティ豊富で、西洋種のセイヨウノコギリソウに至ってはハーブとして用いられることがあるのです。
このハーブでは「ヤロウ」という別名で呼ばれることもあります。
花壇などでよく見かけられるノコギリソウはセイヨウノコギリソウになります。
開花期は5月中旬から8月中旬頃です。
ノコギリソウの根から分泌液が出ますが、これは傍に生えている植物の病気を治して、害虫から守る効果があり、さらに益虫を呼び寄せる力があると言われており、コンパニオンプランツとしても有名です。

■日当たりについて
日当たりは良く、乾燥気味の環境を好み、やせ地や荒れ地でも育つほど丈夫な花です。
ただし、高温多湿の環境に弱いので風通しの良い場所であること、水はけの良い土壌が必要です。

■水やりについて
庭植えの場合は水やりはほぼ不要です。
鉢植えの場合は過湿しすぎないように土の表面が乾いてきたらたっぷり水やりをします。

■肥料について
庭植えの場合、肥料もほぼ必要ありません。
逆に肥料を与えると倒れやすくなる場合や茎や葉が混み合ってしまう可能性があります。
鉢植えの場合は、植え付けの際に元肥を施し、春と秋に追肥を施す程度で良いでしょう。
ノコギリソウは基本的に過度に肥料を与えるのは良くない植物ですので注意しましょう。

■病気・害虫について
病気
高温多湿の状態や長雨が続くと茎や葉が蒸れて傷みやすくなります。
うどんこ病、灰色カビ病などが起こるケースもあります。

害虫
害虫は少ない植物ですが、アブラムシが発生する可能性がありますので見つけ次第防除しましょう。