祝い花

色彩豊かでふっくら金魚のような愛らしいキンギョソウ

■キンギョソウとは
キンギョソウは、オオバコ科キンギョソウ属の植物であり、南ヨーロッパ、北アフリカの地中海沿岸部に自生しています。
開花時期は3月から6月と、9月から10月です。
花が咲いているその姿がまるで金魚のように見えることや、花びらの形が金魚のおちょぼ口に似ていることから名付けられました。
多年草で暑さ寒さにも強い植物ではありますが、高温多湿の環境には弱いために一年草として扱われることが多いです。
丈は20cmから120cmと品種によって異なり、それぞれの品種によって、切り花や鉢植え、花壇に利用されています。
年月が経つにつれて茎が木質化するのが特徴の一つです。
F1品種が多く、成長や開花が早いため、初心者でも種から育てやすい植物です。

■日当たりについて
日当たりの良い環境が大切です。
日陰だと育ちはしても花がほとんど咲きません。
暑さや寒さには強く、マイナス5度くらいの環境であれば防寒対策は必要ありません。
雨が多い期間が続く梅雨の時期などは日照不足や多湿の環境によって、枯れやすくなります。
湿度の高めな日本では、毎年株を変えたほうが良いでしょう。

■水やりについて
種まきから小苗の時期までは、乾燥しないように注意をしながら水やりをしましょう。
その後はできるだけ乾燥気味の環境がベストのため、葉が萎れるくらいになってから水やりを行います。

■肥料について
底植えの場合、成長が早く、徒長しやすいため、肥料はほぼ必要ありません。
鉢植えの場合は、1000倍に薄めた液体肥料を2週間に1回、開花の時期に与えます。

■病気や害虫について
灰色かび病や立枯病を起こしやすい植物です。
枝が混み合っている場合や、多湿の環境に置かれると、花がらや枯れ葉にカビが生えやすくなってしまいます。
花がらはできるだけこまめに摘み取るようにし、切り戻しや枝すかしをして風通しを良くするようにしましょう。
またアブラムシが発生しやすいため、殺虫剤等を利用して対策を行うようにしましょう。