祝い花

フランスの画家モネも愛したスイレン

■熱帯地域に多く自生するスイレン
スイレンは東南アジア、アフリカ、南米原産のスイレン科スイレン属に属する多年草です。
基本的に世界中の熱帯、亜熱帯、温帯地域に40種ほど分布しており、このうちのほとんどが熱帯地域に自生している熱帯性スイレンです。
熱帯性スイレンは、昼咲きと夜咲きのものがあり、耐寒性がないために冬の時期に育てるには15℃以上の温度と水深30cm以上の環境が必要になります。
花茎を水面から上に伸ばして大きな花を咲かせるという特徴があります。
開花時期も長く7月~10月まで咲き続けるのです。
花色は非常に豊富で白、赤、ピンク、黄色、複色のほかに青や紫の色が咲きます。
温帯スイレンは昼咲きの品種のみであり、水面に浮かんでいます。
花形は熱帯スイレンよりも豊富にあるのです。
フランスの画家・モネが愛した花としても有名です。
温帯スイレンも開花期は長く、5月中旬~10月まで咲き続けます。
花色は白、赤、ピンク、黄色、複色があります。

■水やりについて
基本的にスイレンは内鉢を水に沈めて生育させるので、水やりは不要です。
ただし、水の水位が下がったら、すぐに水を足すようにし、日頃から水位の状況をしっかり観察しておきましょう。
開花時や夏の暑い時期は水位が下がりやすいです。
水が汚れたら水を交換することも忘れないようにしましょう。

■肥料について
元肥、追肥とも緩効性化成肥料を施します。
水に溶け込むことがないように注意して、株元から離れた土の中に埋め込んでください。
スイレンの生育期は、3、4週間に1度を目途に追肥を行います。
ちなみに生育期は熱帯スイレンが6月~10月、温帯スイレンは3月~9月です。

■病気・害虫について
病気:かかりやすい病気はありません
害虫:新芽や葉裏にアブラムシが付き、汁液を吸ってしまいます。
見つけ次第早めに防除するか駆除しましょう。
ヨトウムシの場合は,葉がかじられるため被害に遭った場合も比較的気付きやすいですので、すぐに駆除しましょう。
また水たまりが近くにあるとボウフラが発生しやすいので注意してください。
この場合メダカを一緒に飼育すると効果的です。