供花

後飾りの意味と適したお花を贈る時の注意すべきところは?

■後飾りとはどういうものか

後飾りとは、お通夜と告別式を終え、遺骨を自宅に持ち帰った後、お逮夜が明ける四十九日まで、自宅に用意する祭壇のことです。
後飾りの規模は家庭によって異なり、非常に立派なものにするところもあれば、部屋の一角にこじんまりと作るところもあります。

■後飾りでお花を贈る時に注意したいこと

告別式に会葬できた場合には、家族や親族、さらに故人と生前にお付き合いがあった方々などの様子から、ご自宅が大きく、後飾りの規模もそこそこ大きめではと思われたら、後飾りに贈るお花もある程度大きめにするのがいいでしょう。
逆に、家族葬や一般葬でも会葬者が少なかった場合には、それほど大きな後飾りをされているとは考えにくいことから、あまり大きすぎないお花にするのが大切です。
いずれにしても、かごなどに入れたアレンジメントを選ぶのが、後飾りには適しています。
そのまま祭壇のそばに置いてもらうだけでお飾りができますし、たいていはスポンジを土台にして作っていますので、水やりもスポンジにお水を注いでおくだけで良く、簡単で長持ちします。

■10月に向いた後飾りのお悔やみ花は

10月に亡くなられたのであれば、ユリや菊といった花がメインになりますので、これらをアレンジメントにするのがいいでしょう。
後飾りの間も、基本的に白い色の花がメインとなりますが、季節に応じて少し色どりを添えることで、故人も喜ばれるかもしれません。
ご遺族にしても、だんだんと気持ちの整理がついてきて、慌ただしい中で後飾りに置いた遺骨と遺影に手を合わせる時、いつまでも白い花だけでなく、少しは色のある花を見ることで、気持ちの整理も付けやすくなるでしょう。
白だけでなく淡い色合いのピンクや黄色、そして10月を連想させる花を入れておくことで、後飾りにと贈った花に心慰められる思いを感じてもらえるのではないかと思われます。