祝い花

白く可憐で美しい花スズラン

■馴染み深いスズラン
スズランは、キジカクシ科スズラン属の春に咲く多年草です。
原産地はヨーロッパや東アジア、北アジアで、日本国内では中部地方より北側の冷涼な高原などに自生しています。
ヨーロッパ原産のドイツスズランが私たちに馴染み深いスズランであり、香りが強く八花やポット苗などで流通しています。
日本原産のスズランは草姿や花がドイツスズランよりも大型で丈夫な性質を持っており山野草として扱われていますが、高温多湿の環境に弱く育てにくいためあまり流通されていません。
スズランという名前のように鈴のような形をした花を下向きに咲かせるのが特徴です。
スズランには花と根に毒を有しているので扱いに気を付ける必要があります。
草丈は15から20cmほどで開花期は4月~5月で、白やピンクの花を咲かせます。
耐寒性は強いですが、耐暑性はやや弱い性質がありますので日陰の環境でも育ちます。

■水やりについて
鉢植えの倍は土の表面が乾いて来たらたっぷりの水を与えましょう。
庭植えする場合は、湿った環境の場所であれば水を与える必要はほとんどありませんが、雨の降らないような日が続くようであれば様子を見て与えるようにしましょう。
また庭植えの場合に土が乾きやすい環境に植えるのであれば、土の表面が乾いたら水を与えるようにします。

■日当たりについて
スズランは基本的に日差しの強い直射日光が大変苦手な植物です。
基本的には夏に明るい半日陰となるような場所、たとえば落葉樹の下などで育てると良いです。

■肥料について
植え付けの際に元肥として緩効性化成肥料を土に混ぜこんでおきましょう。
追肥となるのは5月~6月の生育期で、鉢植えで育てる場合、緩効性化成肥料を1週間から2週間ほど時間を空けて与えましょう。
また庭植えの場合は追肥する必要がありませんが、養分の多い用土を植え付けの際に混ぜるように気を付けると安心です。

■病気や害虫について
比較的病気や害虫が付きにくい植物ですが、かび病、ネキリムシなどの被害も確認されているようです。
風通しのよい場所で育て、害虫は都度駆除しましょう。