祝い花

冬の鉢植えとして人気のあるサイネリア

サイネリアは、キク科ペリカルリス属の一年草です。
北アフリカ、カナリア諸島などが原産地で、交配され品種改良された2,000以上の品種が出回っています。
サイネリアは小菊に似た花が半球状にこんもりと集まっており、バリエーションも豊富で鉢植えとして人気があるのです。
花径3cm前後の花が咲く草丈20cm~30cm程度のサイネリアが多いですが、野生種を交配した背丈の高い品種もあります。
花の開花時期は主に冬で、11月~5月と長めです。
花の色には紫、ピンク、白や複色があります。
花が桜のようで葉がフキに似ていたことから「フキザクラ」との和名も付けられていました。
別名はシネラリアですが、日本では名前が不吉ということでサイネリアとも呼ばれています。

■日当たりについて
日が当たり風通しの良い場所に置きます。
高温に弱いので、夏は日陰に置くのが好ましいです。

■水やりについて
サイネリアは葉が密集していて株元が蒸れやすく、多湿が苦手です。
水のやりすぎには注意しましょう。
水は土の表面が乾いてからたっぷり与えます。
また、開花時期には花に水をかけないようにします。

■温度環境について
耐暑性が弱いので、夏は日の当たる暑い屋外、冬は暖房の風が当たる場所を避けて管理します。
耐寒性があるので、冬場は霜を当てないようにして屋外で管理することもできます。
5℃以下の環境では屋内で管理するのが好ましいです。

■病気・害虫について
病気では、10月~5月頃にうどんこ病、灰色かび病への注意が必要です。
風通しが悪いと、葉がうどんこ病にかかりやすくなります。
過湿を防ぎ、風通し花がらが残っていると灰色かび病が発生しやすくなるので、咲き終わった花がらはこまめに取り除きましょう。
サイネリアに付く害虫には、アブラムシ、コナジラミがいます。
どちらも吸汁して植物を弱らせるので、大量発生しないよう早めに駆除することが大切です。
多湿な環境で発生しやすいので、風通しを良くしたり、害虫を取り除いたりすることが大切です。