祝い花

霧の多い森林に育つ珍しい「シャコバサボテン」

シャコバサボテンは、サボテン科カニバサボテン属(シュルムベルゲラ属)のブラジル南東部原産、常緑性の多年草です。
サボテン科ではありますが、砂漠などの乾燥したエリアではなく、霧の多い森林の樹上に自生しているのが大きな特徴になっています。
草丈は15cm~40cmで開花期は11月~3月です。
赤や白、ピンク、黄、オレンジ、複色などの美しい色の花を咲かせます。
和名でシャコバサボテンと呼ばれていますが、このほかにカニバサボテン、デンマークカクタス、クリスマスカクタスとも呼ばれています。
基本的にシャコバサボテンは鉢植えの状態で販売されており、室内などで簡単に育てることができます。
室内では日が当たる窓際での栽培がおすすめです。
耐暑性は普通ですが、耐寒性が弱い多肉植物です。


■水やりについて

多肉植物であるサボテンは、水やりの管理に注意すれば枯らすような心配はありません。
基本的に多肉植物では、用土の表面が乾いたらたっぷり水を与えるというのが基本になります。
頻繁に与えると根腐れの原因になるため、要注意です。
4月~9月に当たる生育期は、用土の表面が乾いたら水をたっぷり与えましょう。
10月~11月の蕾が大きくなる時期は用土の表面が乾いてからすぐではなく、1日2日置いてたっぷり与えるようにします。
さらに12月~3月は乾かし気味にしましょう。
花後は5℃程度の寒いところで冬越しさせる際は、水をほぼ与えないようにします。


■肥料について

4月から6月までは緩効性化成肥料を与え、3月~6月までは液体肥料を施します。
一方梅雨が明けたら、肥料は特に施す必要はありません。
花芽ができ始める9月上旬までに肥料が完全に切れている状態にしておく必要があります


■病気と害虫について

病気:シャコバサボテンは病気の心配がほとんどありません。
害虫:4月~10月のうち特に梅雨のシーズンなどの多湿環境になるとナメクジ、毛虫が多く発生します。
双方の虫は駆除が必須で、そのままにしておくと新芽を食べてしまう可能性があるので気を付けます。
薬剤を散布するのもよいですし、ナメクジの場合はビールを入れた容器を作って近くに置いておくと、ビールの香りで集まったナメクジを溺れさせることができます。