祝い花

丈夫で育てやすい「シュウメイギク」の紹介

■秋を感じさせる優雅な花

シュウメイギクは9月から11月にかけて咲く秋を代表する花です。
原産は中国で、古くに日本へ伝わり、野生化したといわれています。
漢字にすると「秋明菊」。
花の形から菊と名付けられたようですが、アネモネの仲間の宿根草です。
英語ではジャパニーズ・アネモネと呼ばれ、イギリスでも可憐な秋の花として人気が高まっています。
シュウメイギクは地下茎を伸ばして増えていきます。
途中で芽を出し、地上に伸びた茎の先端で花を咲かせます。
草丈は50~100cmほどです。
冬になると地上の茎や葉は枯れますが、地下茎は休眠し、春になると芽を出します。
花びらに見えるのは萼片で、花びらは退化しています。
花色は濃桃色や白、紅紫色などがあります。
品種により一重咲きや八重咲きがあり、萼片の数は多いもので20~30枚ほどです。
和名は「キブネギク」で、京都の貴船地方に渡った原種が全国に広まったことに由来しています。


■水やりについて

庭植えの場合、水やりはほとんど不要です。
しっかりと根が張っていない植え付け直後や極端な乾燥時にはたっぷりと水を与えましょう。
水切れを起こすと葉が枯れやすいのが特徴です。
鉢植えの場合は、土が乾燥しはじめたら水やりをします。


■日当たりについて

葉にしっかりと日が当たり、熱や乾燥に弱い株元には直射日光が当たらない半日陰が理想的です。
葉が日に当たらないと花付きが悪くなり、風通しが悪いと病気になります。
根腐れしやすいので腐葉土などを混ぜ、水はけの良い環境を整えてください。


■病気・害虫について

病気

白絹病、うどんこ病になりやすいです。
水はけと風通しの良い場所に植えることで防ぐことができます。
株が混み合ってきたら、株分けをしてあげましょう。

害虫

新芽やつぼみにアブラムシやシンクイムシが付きやすく、日当たりが良い場所では、夏にハダニが発生しやすくなります。
花茎の地表に近いところでは、メイガの幼虫が入り込むので食害に注意しましょう。
殺虫剤を散布して早めに防除、駆除してください。