祝い花

気品のある「カラー」の紹介

6月~8月に見ごろを迎えるカラーは、南アフリカ地域原産の花で約8種類が自生しています。
江戸時代にオランダから伝わった湿地性と大正時代に伝わった畑地性とに大別され、園芸用で育てるには欧米やニュージーランドで品種改良された畑地性のほうが育てやすく、広く出回っています。
和名はオランダカイウと呼ばれ、サトイモ科ザンテデシア属です。
カラーの花言葉は「乙女のしとやかさ」や「清浄」です。
背が高く凜とした姿と清らかな印象を与えるところから来ていると考えられます。


■水やりについて

水やりは、土の表面が乾いたら十分に水をやったほうが良いのですが、葉や茎の上からたっぷりと水をかけると傷んでしまう恐れがあります。
なるべく、根の生え際へかけるようにして水やりをするといいでしょう。
花の見ごろが終えて秋から、球根を腐らせないように徐々に水やりの回数を少なくします。
休眠期に当たる冬には、畑地性のタイプは水をかけないように気を付けましょう。
湿地性のカラーの場合は、根が乾き切らない程度に水やりをする必要があります。


■日当たりについて

花が咲いているときは基本的に日当たりが良く、風通しの良い戸外に置くようにしましょう。
梅雨時期は軒下や縁側や玄関の下など、雨が直接当たらない場所に移動させると傷まないで済みます。
できるだけ動かしやすいように鉢植えの状態にするのがおすすめです。
真夏は弱らないように直射日光を避けるようにして、午前中は日が差して、午後からは日陰になる場所に置くといいでしょう。
西日が差さないような場所が適しています。


■肥料について

肥料は、最初に植え付けをする場合は、効果がじっくりと出る緩効性の化成肥料を土に混ぜます。
土は畑地性の場合は水はけの良い腐葉土を使い、湿地性の場合は、保水力の高い赤玉土を多めに用いるようにしてください。
5~6月の花が咲く頃には週に1度の割合で液体肥料を用いることや月に1度の頻度で固形の肥料を与えて育てるといいでしょう。


■その他の管理について

花が咲き終わったら花を茎から切っておき、葉が自然に枯れるまで日当たりの良い戸外に置いておきます。
球根に養分が溜まるので、翌年も6月頃に花が楽しめます。
カラーは冬は休眠するので霜に当てないように注意が必要で、氷点下にならないような場所で大切に保管し、冬を越させます。
春になり暖かくなったら球根を掘り起こし、球根が大きくなっているので、ひと回り大きな鉢に植え替えます。