祝い花

花壇を華やかにするグラジオラスの育て方

グラジオラスは、アヤメ科トウショウブ属に属する多年草で、原産地は南アフリカです。
アフリカや西アジア、南ヨーロッパなど200種前後の品種があります。
鮮やかな色をした房状の花を咲かせ、花壇を美しく彩ります。
園芸の中でグラジオラスというと、春植え夏咲きの品種の園芸品種を指しています。
しかしそれ以外にも春に咲く品種やヨーロッパでは古くから親しまれてている春型の原種、そのほかにも現在の園芸品種の元になった夏型、冬型の品種もあります。
グラジオラスの球根部分は本来球茎と呼ばれているものであり、茎が栄養をしっかり蓄えられるようにと肥大したものを指します。
日本へは江戸時代の終わりにオランダ人が長崎に持ち込んだのが始まりとされ、トウショウブやオランダアヤメと言われ、親しまれていました。
花束やスタンド花にも重宝されるとても素敵なお花です。


■水やりについて

乾燥には強いのですが、土の表面が乾いたら水を与えるようにしましょう。
ただ冬の場合は、多湿を嫌う植物であるため、できるだけ水を与えすぎないように注意です。
春になれば成長期になるのでたっぷり水を与えると良いです。


■肥料について

グラジオラスはジャガイモが栽培できる土地ならば育つとい言われていて、やせた土地であっても育てることが可能です。
肥料はそもそもあまり必要としておらず、過剰に与えすぎると花付きが悪くなることもあります。
肥料を与える際は元肥として化成肥料を混ぜ込んでおくと良いです。
追肥は花が咲くまでに株元に2.3回ほど化成肥料を少量まくだけで大丈夫です。
グラジオラスの化成肥料を選ぶ場合は、カリウムやリン酸を多く含み、窒素が少ないものを選ぶと良いです。


■病気と害虫について

病気:首腐病、ウイルス病
首腐病は、細菌が起こす病気であり、一度かかると病原菌は土の中にずっと残ってしまいます。
もし現れた場合連作は絶対にやってはいけません。
一度首腐病にかかると株ごと焼却して処分する必要があります。
首腐病は高温多湿の環境で発生しやすいため、水の与えすぎに注意し、風通しを良くすると良いです。
害虫:ハダニ
夏に発生しやすく葉裏について、栄養を吸い上げます。
そのため、見つけたらすぐに駆除しましょう。
葉に水をかけるのも良いですし、ベストなのはやはり薬剤の散布です。