祝い花

オシャレで南国の雰囲気が楽しめる観葉植物・アレカヤシ

■アレカヤシの基本情報
アレカヤシは、ヤシ科クリサリドカルプス属のヤシの一種であり、マダガスカルやアフリカの熱帯、亜熱帯地域に自生している樹木です。
株元からたくさんの茎を出して生い茂り、古くなった葉が落ちた後には幹にタケの節に似た跡が残ること、さらに強い光に当たると葉や茎が黄色くなることから、和名はコガネタケヤシ、ヤマドリヤシとも言われています。
本来は8m~10mにも及ぶ高さまで育つ中型種でありますが、一般的には高さ1~3mほどの幼樹を鉢に入れて観葉植物として栽培することが多い植物であり、日本では8号~10号サイズの鉢で栽培されているものが人気です。
南国情緒漂う優雅な様子は、部屋を明るい雰囲気に導いてくれることからインテリアやお店のディスプレイとしても大変人気となっています。
また、観葉植物としてだけではなく、生け花材料として用いる切り葉としても生産されています。
耐暑性は強く耐陰性も比較的強い性質を持っており、室内での栽培にも向いている植物と言えるでしょう。
冬の時期なら日本でも室内であれば初心者の方も簡単に栽培することができるでしょう。

■アレカヤシを栽培する際の管理方法
アレカヤシは、耐暑性は強いのですが真夏の暑い時期の直射日光には弱く、葉焼けを起こしてしまうことから、夏場は半日陰で栽培されることをおすすめします。

・春から秋の栽培環境
春から秋に屋外で栽培する場合は、夏の時期はできれば遮光ネットや寒冷紗を活用して30%~50%程度の遮光を心がけて葉焼けを予防しましょう。
屋内で育てる場合は、できれば日当たりの良い場所で育てましょう。
ただし、真夏の暑い時期は葉焼けを起こすので、レースカーテン越しに日光を当てることで葉焼けを防ぐことができます。

・冬の栽培環境
耐陰性は比較的あるほうですが、10℃以下の環境は好ましくありません。
冬の間は屋内で育てるようにします。
日光が当たる場所へ栽培されると良いでしょう。
ただし、室内でエアコンの暖房をつけている場合は、直接温風が当たると葉を傷めてしまう可能性が高いですので、エアコンの風が当たらない位置に移動されることをおすすめします。

■水やりについて
アレカヤシは、気温が低くなると休眠する植物ですので、気温の変化によって水やりのタイミングが異なっています。

・気温が15℃以上の春~秋にかけて
成長期にあたりますので、土の表面が乾いてきたらたっぷりの水を与えるようにしましょう。

・気温が15℃以下の冬の時期
冬の時期は気温が低下して成長も緩やかになってきますので、水がそれほど必要なくなります。
そのため、土の表面が完全に乾いてから2、3日後くらいに水を与えるくらいがちょうど良いでしょう。
この場合、アレカヤシを乾燥させて樹液の濃度を高めることで耐寒性をアップさせることができるからです。

■肥料について
・春から秋について
緩効性肥料を2ヶ月に1度くらいの頻度で施すと良いでしょう。
ただし、あまり株が大きくなるのが嫌という方は、肥料は控えめにされておくと良いでしょう。

・真夏や冬の時期
特に肥料を与える必要がありません。

■害虫について
ハダニやアブラムシ、カイガラムシ、ナメクジ、ダンゴムシが付きやすい植物です。
ハダニは、吸汁された場合に葉が白くまだら模様になるのでわかりやすいでしょう。
アブラムシやカイガラムシも同様ですが、吸汁された状態で放置しておくと枯れてしまうことになるので注意します。
ハダニやアブラムシは1日1回霧吹きを使って葉水をスプレーしておくと害虫を防除できますし、乾燥を防ぐこともできます。
また、カイガラムシは、見つけたら歯ブラシでこすり落としましょう。

■アレカヤシの花言葉
アレカヤシは、明るい黄緑の葉色で優雅な草姿が見ている人たちに活力を与え、元気にさせてくれることから、「元気」「勝利」といったポジティブな花言葉が付けられています。
そのため、ゲン担ぎや鼓舞、応援といった思いを込めて贈り物にされるのも良いでしょう。
個人での購入はもちろんのこと、開業祝いや開店祝いといった法人間でのギフトとしても見栄えも良いため、大変おすすめの植物と言えるでしょう。
また、風水としても効果が高いと言われており、出会い運ややる気をアップさせる効果があると期待されています。
出会い運をアップするには、室内の東南の方角に置くと良いと言われているのです。
さらにやる気をアップさせる場合は、自宅の勉強部屋やオフィス内の仕事場などに置いておくと効果的だと言われています。
さらに、陰の気を持っている観葉植物ですのでリラックス効果があるとも言われており、癒しを得るために寝室やリビングに飾るのも大変おすすめです。
オフィスの玄関に10号サイズほどの大き目のアレカヤシを飾るとモダンでおしゃれな雰囲気を演出することができます。
実際にホテルやレストランなどでもトロピカルな雰囲気を演出する際に使われているお店が多いので、どこかでお見かけになったことがある方も多いことでしょう。