祝い花

冬の時期を彩る黄色い小花が愛らしく甘い香りが特徴のロウバイ

ロウバイは、中国を原産地とするロウバイ科ロウバイ属に属する落葉低木です。
まるで蝋細工のような艶やかさが魅力で、甘い芳香のある黄色い小花を咲かせるのが特徴です。
ほかの植物が花を咲かせない冬の時期に花を咲かせるので冬の庭を美しく彩ります。
ロウバイは漢字で蝋梅と書きますが、花の形も梅の花に似ているという特徴があります。
ただし、梅はバラ科の植物ですので種類のまったく異なる木です。
日本には江戸時代初めに伝わってきたとされており、樹木として植えられただけでなく、盆栽や生け花としても使われてきました。
ロウバイの実は毒が含まれているため食べることができませんので、誤って口にすることがないように十分注意しましょう。
樹高は4mで、開花期は12月中旬から2月の冬の時期に咲きます。
暑さや寒さにも強く初心者でも育てやすい樹木です。

■日当たりについて
耐陰性があり半日陰でも育ちますが、日当たりが極端に悪くなると花付きが悪くなるので注意が必要です。
庭植えの場合は半日陰から日なたに植えつけるのが望ましく、春から夏にかけては特に日当たり良いところで育てると良いでしょう。
枝が混み合っていると株の内部まで日がよく当たらなくなるため、枝が混み合ってきたら剪定をしてあげることで日当たりを適度に調整することができます。

■水やりについて
庭植えの場合は、晴れ続きで雨が降らない日が持続しない限りは水やりの必要はありません。
自然の降雨で問題ないでしょう。
水はけが悪いと過湿になってしまうために根腐れする危険がありますので、水はけの良い場所で育てる必要があります。
鉢植えの場合は4月から10月上旬頃まで土の表面が乾いてきたらたっぷりの水を与えると良いです。

■肥料について
成長期の4月から5月の間、寒肥として12月にチッ素N-リン酸P-カリK=10-10-10などのような緩効性化成肥料、固形油かすなどの有機質肥料を施すと良いでしょう。

■病気と害虫について
ロウバイは病気や害虫が少ない植物です。
ただし、葉が黄色くなることや黒い斑点が出ることがありますが、これは病気などではなく根腐れなどが起因となっているケースが多いです。