祝い花

シンボルツリーとしても近年親しまれているビバーナム

ビバーナムは、日本や朝鮮半島、中国を原産とするレンブクソウ科ビーバナム属(ガマズミ属)の低木です。
日本でも自生種も豊富にあります。
花付き、実付きが良く、さらにそれほど大きくならないことから、初心者でも育てやすいのが特徴です。
果実は、食用することができ、果実酒の原料として使うこともできます。
樹高は2m~3mほどで、5月中旬から下旬にかけて花を咲かせます。
花色は白のみで、耐寒性も耐暑性も強い植物です。
ガマズミと呼ばれる低木の品種の一つであるビバーナムは、ガバズミ自体は庭木として使われることがほとんどないものの、ビバーナムはアジサイのような装飾花で、小さな宝石のように見える果実、芳香が優れた品種などがあることなどから庭木のシンボルツリーとして取り入れられているご家庭も多くなっています。
庭木として人気なものがビバーナムダビディと呼ばれるもので、白い花が咲き誇り、その後につく果実は赤からコバルトブルーに変わるという珍しくも美しい品種で、寄せ植えなどにも使われます。
常緑のトキワガマズミという名前でも親しまれるティヌスと呼ばれる品種は、ダビディに似た白い花を咲かせて、その後のアメジストの色をした果実を付けます。
切り花としてやフラワーアレンジメントとしてよく使われているのです。

■水やりについて
庭植えする場合は特に水やりの必要はないでしょう。
ただし、真夏のような乾燥が続くような日が続いたら、朝もしくは夕方に水を与えましょう。

■肥料について
花後の5月下旬から6月にお礼肥としてチッソN-リン酸P-カリK=10-10-10などの緩効性化成肥料を与えましょう。
また葉が落ちた後の11月から12月にかけては、N-P-K=10-10-10などのような緩効性化成肥料や固形の油かすを施すと良いでしょう。

■日当たりについて
耐暑性が強い植物ですので、日当たりが良い場所で育てましょう。

■病気と害虫について
病気:葉に褐色の斑点ができる褐斑病やうどんこ病、寄生藻が発生することがあります褐斑病は初秋に殺菌剤を撒いて対処しましょう。
またうどんこ病は、風通しが悪いと発生しやすいので風通しを良くするように心がけてください。
害虫:風通しが悪い環境だとカイガラムシが発生しやすくなりますので見つけ次第ブラシで擦り落とし、害虫駆除剤をしましょう。
また、葉を食害することで知られるサンゴジュハムシは幼虫を捕殺し、害虫駆除剤を散布しましょう。