供花

3月11日を迎えるにあたって

■今年も3月11日が訪れます

3月11日は多くの日本人にとって忘れられない日ではないでしょうか。
2011年のあの日、テレビには信じられないような光景が映されていました。
大きな揺れで建物などが崩壊したり、家財や店舗の商品などが崩れたりして壊れるだけでなく、逃れることができないような大きな大きな津波が押し寄せ、多くの人の命が奪われました。
直接の被害がなかった方や、近しい方が無事だった方でも、映像の光景が忘れられずに目に焼き付いている方や、今でも震えがくるという方も多いのではないでしょうか。
一方で被害に遭われた方や大切なご家族や恋人、友達や同僚などの知り合いを亡くされた方は今でも忘れられず、悔いが残ったり、悲しみが押し寄せたりしてくるかもしれません。
亡くなった方の弔いのためにも悲しみから立ち直って、前向きに頑張っている方も、3月11日は大切な方を思い出し、弔いの時間や鎮魂の時間を静かに過ごされる方が多いことでしょう。

■静かに寄り添う花々

弔いや鎮魂、ご自身の気持ちを癒やしたり和らげたりするにも、お花の力は大きなものがあります。
ただ可憐に咲いているだけでも、亡くなった方を思い出したり、心が癒やされたりする気持ちになるものです。
あの日命を落とされた方に手向ける、仏前やお墓に手向けるお花をはじめ、ご自身の気持ちを癒やしたり、亡くなられた全ての方を思ってお花を用意されたりする方もいることでしょう。
まだ寒さの残る時期、ピンと上を向いて強く咲く春の花の代表であるチューリップやしとやかに慰めてくれる可憐なスイートピー、カスミソウなどをあしらったアレンジがおすすめです。
白や薄い水色などをはじめ、亡くなられた方が好きだった色をあしらうのもおすすめです。
もちろん、手に入れば、亡くなられた方が好きだったお花も採り入れてみましょう。
鎮魂や弔いの場だから菊でないといけないとか、白でないといけないなどと制約を加えず、ご自身や周りの方の気持ちが癒やされ、前向きに頑張れるお花を用意されてはいかがでしょうか。