供花

2月15日は何の日だかご存知でしょうか?

お釈迦様が誕生されたとされる4月8日は花まつりとしてお寺で一般の方も参加できる式典が開かれますが、知っている方も多いと思いますが、2月15日は何の日でしょうか。
実は2月15日はお釈迦様が亡くなった日とされています。
お釈迦様が亡くなるということ自体、仏教に詳しくない方は知らないと思いますが、涅槃会(ねはんえ)という言葉は聞いたことがあるかもしれません。
実はこの涅槃会こそ、お釈迦様がお亡くなりになられた日を偲び、お供えものをして読経をする儀式が行われます。
中でも神社仏閣が多く古くから仏教信仰が根付いている京都では2月15日か旧暦の2月15日にあたる3月14日~16日頃に各寺院で涅槃会が開催され、京都に春が訪れたことを告げる会として親しまれており、京都三大火祭であるお松明式も開催されます。
全国的にも、多くの仏教寺院でお釈迦様の入滅の日として、厳粛な法要が行われるとともに、入滅の姿を描いたとされている涅槃図を掲げ、信者や檀家、一般の方も招いて祈りをささげることができるようになっています。
お釈迦様がまつられた本殿などの前にお花とお提灯、炒り豆やあられなどのお菓子、蜜湯(あまいお湯)と茶(温かい茶)を備え、お香(お線香と焼香)を炊きながら、経を唱えます。
参列した方はお釈迦様の死を悼みながら、人間が生きることや生かされている意味、命について思いを馳せ、かけがえのない人生をどう生きていくかを考えるという日になっています。
お近くのお寺をはじめ、仏教系の幼稚園や小学校に通われているお子様がいると、幼稚園などでも涅槃会が開催され、お花やお菓子を備えたり、お菓子を頂くこともあるでしょう。
その際には2月が見ごろの梅の花をはじめ、フリージアやスプレーギクなど旬の可憐な花をお供えするといいでしょう。
分け与えられるお供え菓子は花御供(はなごくう)とか釈迦の花供御(はなくそ)と呼ばれ、頂くことで1年間無病息災で過ごせるという言い伝えがあります。
備えたお花の代わりにお菓子を頂いて、無病息災を願いましょう。