供花

祥月命日・年忌法要には故人を偲び語らいましょう

日本の多くの人が宗教行事として先祖の霊を敬い祀る期間があり、お盆やお彼岸などがあります。
それと同様に命日、祥月命日(しょうつきめいにち)、月命日などの故人が亡くなった区切りの年にも、故人を偲び供養する行事があります。
よく命日、祥月命日、月命日と聞きますが、漠然としてなんとなく理解しているようで実は正確に分からないという方も多いでしょう。
ここはきちんと理解し、供養するときにマナーも知らないと、せっかくの故人や遺族の気持ちが台無しになってしまいます。
命日とは故人が亡くなった月日を言い、祥月命日ともいいます。
月命日は亡くなった日のみをさします。
ですから、祥月命日は一年に1度たげですが、月命日は祥月命日の月以外の月ですから一年で11回あります。

年忌法要、迫善法要は祥月命日の中で区切りのある年に僧侶が執り行う行事です。
故人が亡くなられて満一年目に一周忌を行います。
翌年の二年後を三回忌です。
三回忌からは亡くなった年も含め、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十七回忌、三十三回忌まで営みます。
この三十三回忌は弔い上げといい、多くの家庭がここで年忌法要を終わりにします。
特に一周忌と三回忌は親族や故人と親しかった人を招いて僧侶による儀式の後、食事をとり故人を偲ぶといった規模の大きな法要を執り行う家庭が多いようです。

故人が好きだった花や食べ物、酒などをお供えすることが多いのでそのような物を贈るとよいのですが、仏教では殺生をいてはいけないという教えがあるため、魚や肉は避けましょう。
7月~9月ごろに年忌法要があり供花を贈りたい場合は、暑さにも強い日持ちのする花を贈るのが良いでしょう。
花の色は一般的に白や黄色、青、紫といった色が好まれ望ましいでしょうが、近年はとくにそのような事にとらわれずに故人が好きな花を贈る事もあります。
しかし、遺族の方が不快に思われないよう、あらかじめ伺っておくことも大切です。
花は菊やリンドウ、カーネーション、百合、グラジオラス、トルコキキョウが多く選ばれいます。
また、法要当日は忙しいため、すぐにお供えできる花束やアレンジメントフラワーがお勧めです。
故人を偲び弔う時間に心のこもったお花を贈り故人の事を語らいたいものです。