祝い花

お正月らしさを感じるアレンジメントを選ぼう

■新年を迎える由緒ある縁起のいい花とは

日本でお正月を迎えるうえで外せないのが門松やお飾り、お供えなどです。
お正月に向けてご自身でお花を床の間や玄関などに生けるという方の中には、松をはじめ、お正月のおめでたさの象徴である松竹梅の中から松や梅など手に入るものを揃えたいという方が少なくありません。
中でも松がお正月の門松や生け花に外せないのは、松はいつも葉をつけている常緑樹として永遠の命を象徴し、縁起がいいと考えられてきたためです。
まっすぐに伸びる竹は強風でも折れることがなく縁起がいいとされ、梅は寒い時期にも可憐でかぐわしい花を咲かせることから、やはり縁起がいい花としてお正月の人気の花となっています。

■彩りも華やかでアレンジにも利用しやすい正月向けの花

見た目はどれも同じように見えて、詳しくない方には見分けるのが難しいですが、千両、万両、南天もお正月の生け花やアレンジメントによく使われます。
赤い実は難を防ぐと言われたり、お正月らしい華やぎも感じられたりするうえ、千両、万両は商売繁盛や豊かさをイメージさせ、南天は難を転ずると縁起担ぎの花木として古くから親しまれてきました。
春を告げる黄色く可憐な水仙や、真っ赤で美しい椿の花は、お正月らしさを感じる生け花によく使われています。
蘭と菊は中国では縁起のいい花として親しまれており、蘭と竹に梅、菊をあしらったアレンジもお正月向けです。

■正月らしい花と洋花を組み合わせたモダンアレンジ

松竹梅を贈るといってもピンときませんし、南天の赤い実だけ贈るというわけにもいきません。
お正月に向けてお花を贈りたい時や、ご自宅でお正月の来客を迎えたり、迎春のために床の間や客間、玄関先などにお花を飾ったりしたいなら、お正月向けのモダンアレンジを選ぶといいでしょう。
伝統あるお正月の縁起物である松や南天などをあしらって、バラやカーネーションなどの洋花を盛り込んだアレンジなら和室がないマンションなどに飾るにもマッチします。