祝い花

ユッカ・エレファンティペスの特徴と育て方を知って元気に成長させよう

■ユッカ・エレファンティペスを贈られたらどうする?
ユッカ・エレファンティペスは縁起がいい観葉植物として知られており、育てやすく、大きさも小鉢、中鉢から特大鉢まであるので、相手に合わせて贈りやすいインテリアグリーンの一つです。
開店祝や開業祝、竣工祝などに贈られる機会もありますが、もし、贈り物としてオフィスやお店、ご自宅などに届いたとき、どうすれば良いでしょうか。
贈り主が後から訪れるかもしれませんから、無下にすることもできません。
せっかくのグリーンですから、しっかり育ててみませんか。

■ユッカ・エレファンティペスの特徴
ユッカというのはリュウゼツラン科ユッカ属から来ており、エレファンティペスは大きくなったときの幹の根元が、象の足のように見えるからネーミングされたと言われています。
日本では青年の木の愛称で、贈り物としても人気がある観葉植物です。

・青年の木
ユッカ・エレファンティペスの葉は剣のような尖った形をしており、勢い良く成長していく姿から、未来に向かって成長していく若者にたとえ、青年の木という愛称を持っています。
花言葉は勇壮・偉大で、力強く伸びていくイメージから付けられました。
力強く成長するイメージから金運・仕事運が高まると言われており、開店祝や開業祝、竣工祝や新築祝、成人式や就職祝、栄転祝の贈り物など、企業の新しい船出や人生の門出などの贈り物として人気です。

・育てやすい
観葉植物なんて贈られても困る、育て方がわからない、オフィスはお休みもあって、常に人がいるわけではないしと不安になる方もいるかもしれません。
ユッカ・エレファンティペスが贈り物として人気の理由は、育てやすく、手間がかからず、枯れにくい植物でもあるからです。
ユッカ・エレファンティペスの原産地はメキシコ南東部からアメリカのサバナ気候エリアにかけてです。
寒暖差のある砂漠で育つ植物という特徴から、寒さにも暑さにも乾燥にも強く、あまり水も必要としないので、観葉植物を育てたことがない方や毎日人がいないオフィスなどに置いておいても、弱る心配がほとんどありません。
青年の木とはいえ、葉が広がらないので、置き場所に困らないのも魅力です。
一般的な観葉植物はどちらかというと寒さには弱く、冬場などに贈り物にすると、配送中に枯れたり、弱ったりするケースもあります。
これに対して、ユッカ・エレファンティペスは冬場をはじめ、気温が低い地域への贈り物としても配送が断られないケースが少なくありません。

■ユッカ・エレファンティペスの育て方
ユッカ・エレファンティペスは寒さに強い植物ですが、最低気温5℃以上は確保したいところです。
砂漠原産ということもあり、日当たりは重要です。
日光が不足すると葉が広がってしまい、全体のフォルムが悪くなります。
そのため、窓際など日光が当たる風通しの良い場所に置きましょう。
乾燥にも強いので、水やりのタイミングは土の表面が乾いてからで問題ありません。
オフィスなど土日休みや連休などで数日程度、水があげられなくても、枯れてしまう心配は基本的にありません。
ただし、締め切った室内や風通しの悪い場所に置いておくと、カイガラムシという害虫が発生することがあります。
気になる虫を見つけたら、すぐにこすり落としてください。
害虫の発生を防ぐためにも、部屋の換気をこまめに行って、風を入れてあげましょう。
連休時などは換気口などを開けておくと安心です。

・夏場と冬場での管理の仕方
夏場と冬場では少し管理の仕方が異なります。
ユッカ・エレファンティペスの場合は日光と水の与え方を、特に留意しましょう。

-夏場を含む春~秋の温かな時期
ユッカ・エレファンティペスは気温が20℃前後になると生育期に入ります。
生育期に入ったら、西日の当たらない屋外に移動してあげると、冬の間、日光量が足りずに広がった葉や冬越しで色が薄くなった葉が、色も濃くなり、きれいに成長してくれます。
春から秋にかけての水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。
暑い時期はついつい水をあげがちですが、乾燥には強いので、過湿しすぎないことが大切です。
肥料も常に与える必要はなく、春と秋に緩効性化成肥料を平均的な量だけ、置いてあげれば十分です。
緩効性化成肥料は一度与えれば、長期間にわたって穏やかに栄養が浸透していきます。
-冬~春先にかけての冬場の寒い時期
冬場は日射量や日照時間が落ちるため、室内でも最も日当たりの良い場所に置いてあげるようにしましょう。
寒さには強いので、霜がおりることなく雪が降らなければ、日中はベランダなどに出しておいても大丈夫です。
日光が不足すると、葉が広がりすぎることや葉色が薄くなります。
冬場は特に水の与えすぎに注意してください。
寒い時期や日光があまり入らない室内で管理する場合、水を与えすぎると根腐れの原因となります。
夏場は土の表面が乾いたタイミングで水をあげますが、冬場は土の表面が乾いてもすぐに水やりはせず、乾いてから4~5日待ってから水を与えれば十分です。