祝い花

爽やかな香りで見た目も可愛いユズ

爽やかな香りのユズは、見た目も可愛いうえにユズ茶や料理のアクセントとしても活躍します。
古くは薬用としても使用されていました。
そんなユズは中国の揚子江上流で生まれた植物であり、日本へは奈良時代頃に伝わったとされています。
ミカン科ミカン属の常緑小高木で、5月には白い小花が咲きます。
旬は11月~12月で鉢植えにすることで地植えよりも育てやすいと人気です。

■水やりについて
ユズの水やりは、鉢植えの土の表面が乾いたら鉢の底から流れるくらいにたっぷりと与えるのがポイントです。
特に芽が付いてからは実が成長するための大切な時期なので、水切れさせてはいけません。
また土が乾燥しやすい夏のシーズンも、朝夕と1日2回しっかり水やりをしましょう。
秋になり10月頃からは、少しずつ水の量を減らしていきます。
秋から冬にかけては、少し乾燥気味にするのが良い実ができるためのコツです。
冬場は2~3日に1回程度の水やりで問題ありません。

■剪定について
ユズは十分な日当たりを好みます。
日差しを浴びて光合成することで、充実した果実が実るのです。
枝分かれすると重なった下の葉には日が当たりにくくなります。
これを防ぐためにも風通しを良くするためにも、定期的な剪定が必要となってきます。
ユズの剪定時期は一般的には3月頃です。
やり方としては内側に向かって伸びている枝や直立した枝、入り組んでいる箇所などを間引いていきます。
葉に関しては、全体の2割くらいを落とすのが理想です。
残っている枝は横へと広がるようにすることで実付きが良くなるでしょう。
花が咲いた後に間引きをして、7月頃には青ユズ、11月は黄ユズの摘果になります。

■害虫について
ユズは比較的害虫にも強く、そこまで虫が付く心配はしなくてかまいません。
気を付けなければならないのが、あおむしです。
蝶はたくさんの卵を産み付けるので、あおむしは大量に葉や実に付いてしまいます。
ユズの葉や実に付いている黒い粒は、あおむしの卵です。
食い尽くされないように、卵のうちに素早く取り除くようにしましょう。
あまりにもたくさん付いているときは、葉ごと切ってしまうようにします。
あおむしの予防として、通気や日当たりを良くすることも大切です。