祝い花

秋の七草の一つ・初秋に風情を感じさせる花を咲かせるハギ

■秋の七草として有名なハギ
ハギは、北アメリカ原産のマメ科ハギ属の落葉低木です。
日本では秋の七草の一つとしても知られていますので、秋の植物というイメージがありますが、夏から咲き始め、初秋に満開となる花となっています。
ハギは非常に種類が多いですが、その中でも広く栽培されているのがミヤギノハギと呼ばれる品種です。
ミヤギノハギは、短く切り詰めてもすぐ枝を1m以上伸ばすほど生育旺盛な植物であり、枝が垂れて多数の赤紫の花を咲かせる姿が特徴となっています。
ほかのマメ科と同様、根に根粒菌を持っているため、土壌を肥沃にするという特性もあるのです。
また、自生がないことから人為的に作られたと言われています。
草丈は1.5mから2mで耐寒性も耐暑性も強い丈夫な性質を持った植物ですので、栽培も非常に簡単で初心者にもおすすめです。
砂のような土であっても育つほどやせ地や乾燥にも強いため、斜面の土留などにも使えるほどです。
開花期は7月から9月と長い点も特徴の一つとなっています。
基本的に赤紫色をした花色が有名ですが、中には白色種もあります。
花は蝶のような形をしており、枝垂る枝に控えめに花を咲かせるのです。
小さなうちは多年草のような印象を与えますが、株は低木です。

■日当たりについて
できるだけ日当たりは良く、水はけの良い土壌で育てると土質を選ばず順調に生育させることができるでしょう。

■水やりについて
乾燥に強いですが鉢植えの場合は、夏の高温期に水切れを起こさないようにたっぷりの水を与えます。
庭植えの場合は、真夏の高温や乾燥が続く日以外は特に水やりを行う必要なありません。

■肥料について
肥料も特に必要なく育てることができるため、鉢植えの場合は特に必要はありません。
庭植えで大きく株を育てたいという場合のみ、1月から3月早寒肥として控えめに緩効性化成肥料や固形の油かすを施すと良いでしょう。

■病気や害虫について
病気はほとんど見られないですが、新芽が伸び始める4月中旬以降になるとアブラムシが発生しますので見つけたらすぐ防除しましょう。